玉城和美の描き絵空間

琳派の元禄文化「かきえ」を令和へ繋ぐ絵師の活動日誌

2014-01-01から1年間の記事一覧

パーフェクト!

頭頸部癌科の主治医から、嬉しい結果がでました!「今回も、5.4ミリ大の腫瘍から、怪しい異型細胞が検出されたが、悪性と認めるにはその数が不足。従って経過観察を続行。ただし、毎月の細胞検査ではしんどいだろうから、次回は10月初めに予約してください。…

いいこと悪いこと

検査はやっぱり痛かったです。エコーで確認しながら針を突き刺し、喉元の甲状腺にできたサンプル細胞から組織を取り出してくださる先生は、主治医ではなく、しかも毎回変わります。検査の度「はじめまして」で聞きやすいので、緊張をほぐし、モヤモヤを少し…

ラムネ温泉

大分県にある長湯温泉へ行ってきました。体温より低い湯温で、浸かると体中にプチプチと泡がつき、まるでシャンパンソーダに入っているようです。免疫力アップの治療効果も認められ、世界一の炭酸泉といわれています。阿蘇山の惠で、大分の温泉はどこも源泉…

暑中お見舞い申し上げます!

個展にかける大きな作品が、なんとか3点出来上がりました。個展まで10ヶ月、DMにもつかえる作品に仕上がり、ほっとしています。そこで、アトリエ&ブログ、教室など全ての活動を休憩、PCもクローズ、23日まで夏休みを頂きます。 洋裁教室の先生に手伝っ…

チャレンジ

もうひとつのメイン作品っておかしな言い方ですが、ギャラリー翔さんには、大きな壁面が3面あります。使い方は作家それぞれですが、私はいつも、道路からガラス張りでどーんと見える奥のメイン壁にに加えて、入り口から入ったときに正面に見える壁も重視し…

春爛漫から新緑へ

何事もなければ、来年春の彼岸明けに開催予定の第6回個展テーマは、春爛漫から新緑へ移り変わる美しさを、久しぶりの帆布大画面に描きます。メインができて一週間、ゆっくり眠って食べてのんびり休養。気分転換に覚えたての洋裁技術を生かして、自分のチュ…

卒業制作スクーリング

芸大の卒業制作は、卒論と同じなので一年かかって仕上げていきます。今は昔、2006年度にとことん迷惑掛けてお世話になった担当教授から「タマキと似たようなことでワークショップをテーマに選んだ子がいるんやけど、ちょっと相談に乗ってやってくれる?」と…

余白の美

琳派のうたう美の原則に余白があります。勢いよく思うまま描きたい私にとっては、もう一筆、もう一図案何かしら描きたいところをぐっと我慢せねばなりません。説明不足のようで、迫力に欠ける気もして不安にもなります。油絵や水彩画ならば、あとで消し去る…

旅立ち

個展を開くと、半年くらいは頂いたオーダー制作や納品に忙しくなります。それが一段落して休養をとり充電すると、次の個展準備に没頭します。今から10ヶ月、どれだけ集中できるかで、個展の気配や完成度が決まりますが、今回は自分の中で、初めてストレスフ…

ハッピーメールありがとうございます!

「お誕生日おめでとう!お互いに美しく加齢していきましょう。」 「健康で素敵な日々でありますように。」 「お仕事無理しないでね。」 早朝から、日本全国いろいろな所のお客様や友人から、嬉しいお祝いメッセージやプレゼントが届き、美術館鑑賞&岡崎ザ・…

紫陽花

六月生まれのせいか、紫陽花は大好きな花のひとつです。特にピンクからラベンダーに変わる額紫陽花はお気に入の画題。3年前、アトリエオープンに頂いた「雨に歌えば」という鉢植えを、大きな鉢に植え替えてあげたら、昨年はとても大きく見事でした。ところ…

洋裁

母は器用な人で、洋裁が大好き、雑誌をみながら、いつも何か新しい服を作っていました。高校生まで私の着る物は、私服も制服も体操着まで、母のお手製でそれが自慢でした。中学生くらいからは、実は、ちょっとそれが嫌で、既製品に比べて野暮ったく、特に学…

医学は科学ではない?

「医学は統計学である。」と聞いたことがあります。手術も含めて治療方針については、同じ病状の条件で、同じ個体が、このときに、この治療をしたしないの実験をすることは不可能なので、あくまで統計学であって、科学ではないということなのだそうです。 こ…

甲状腺って

このカテゴリーでは何度も書いていますが、甲状腺は元気の源である甲状腺ホルモンをつくる内分器官です。のど仏の奥に、蝶が羽を広げたようなカタチで広がる小さな臓器で男女どちらにもあります。甲状腺ホルモン量が出にくくなる病気を甲状腺機能低下症とい…

ご報告

7月の手術が見送りになり、7月末に7回目の精密検査となりました。 エコーとCT検査で、怪しい影が見つかって丸一年、二ヶ月おきに、僅か5ミリの異型細胞めがけて、エコーを見ながら、首の表面から6センチの注射針を麻酔なしで奥深くまでぐっとつきさし、き…

定期健診

素人の乱暴な言い方ですが、癌ってお風呂のカビに似ているなって思います。最近は、強力なカビとり洗剤のおかげで、かなり広がったカビ退治も可能になりましたが、目で見て綺麗になったと思っても、一度取り付かれると、なかなかしつこく繰り返し出てくるで…

アトリエ訪問

6年前のリビング新聞の記事「大人になって学んで夢開いた」を読んで興味を持ってくださり、2008年秋、第2回個展以来、毎回、北山通りのギャラリー翔へ観に来てくださるお客様が、絵の好きなお友達を連れてアトリエ訪問に来てくださいました。半年も前からの…

生徒さんの上達

教室を始めてもうすぐ二年になります。皆さん、絵は初めての方でも、月に一度のお稽古でも、1〜3名の少人数クラス、お茶休憩を挟んで、実物をクロッキーしてから、じっくりと一つの作品に仕上げていくので、めきめきと上達されてきました。「何より素敵なの…

ロングバケーション 広島

竹原が、有名なアニメで人気の地だとは知らなかった。確かに、広島から呉線で海岸沿いを揺られていく景色がとても美しく歴史保存地区の町並みは絵になる。昔は塩田で栄えたそうだ。そして、いまは少なくなってしまった日本酒らしい辛口酒を丁寧につくられる…

ロングバケーション 岡山2

瀬戸内親善大使になりたいと思うくらい、私は岡山が好きになった。吹屋は、標高550メートルの山あいに突然出現する赤い瓦とべんがら漆喰壁が続くノスタルジックな町並みだ。廃校になっている小学校は、ロケに何度も使われている。美しい吉備津神社。城下町の…

ロングバケーション 岡山

岡山県がタンチョウを保護し繁殖に力を入れていることは意外と知られていないが、歴史的には江戸時代に後楽園に飛来してきて以来、自然保護センターや、今回訪問した「きびじつるの里」など4箇所で大切にされてきた。ゲージの中にいる姿は、北海道のような野…

ロングバケーション 児島から吉備津へ

夕日の美しい児島は、その昔、瀬戸内に浮かぶ島だったという。はるばる北海道からニシンを積んでやってくる北前舟の港町でもあった。一見狭くて小さい穏やかな瀬戸内海は、海路で広く世界と結ばれていたのだ。だから、来島海峡に日露戦争で備えた大砲があっ…

ロングバケーション 金比羅

旅のメインイベントは、ずっと観に行きたかった金比羅歌舞伎。日本最古の芝居小屋、金丸座で二週間だけ開かれる、四国路に春を告げる風物詩である。記念館、文化財であるだけではなく、芝居が復活して今年で30回目の記念公演。地元ボランティアの力も借りて…

ロングバケーション 道後

来島海峡を船で渡り今治の造船所へ抜ける海の真ん中で、潮の流れが真正面にぶつかる箇所がいくつかある。小さな島がいくつも隣接する瀬戸内海ならではの不思議な光景だ。潮が勢いよくぶつかると、そこで渦潮が生まれる。本屋さんが選ぶ本№1に選ばれた今話題…

ロングバケーション しまなみ海道2

大三島大山祇神社の参道にあるお宿「茶梅」さんは、古くて昔懐かしい匂いがする。私がとりわけ気に入ったのは、部屋に時計がないことと、小さな姿見があって、引き出しの中に、糸と針と糸切りばさみがさりげなく入っていたことだ。お部屋係の仲居さんは、ま…

ロングバケーション しまなみ海道

誰がこんな美しいつり橋を次々と架けたのだろう。神話そのままの世界、瀬戸内。海と空と小さな島じま。コンパクトにまとめあげられた箱庭のような風景。人の頭から生まれでた人工物と、大自然との調和は、空間演出デザイナーならば誰しも憧れるが、実現はで…

ロングバケーション 尾道2

閉じられた本堂の扉に張られた「鳴龍天井」と書かれた文字を見て、「龍の天井画は、やはり睨み龍ですか?」と尋ねると、「京都からですね?どんな龍か、特別にあけて見せてあげましょう。」と奥へ入って中から鍵をあけてくださった。「今日はお休みですが、…

ロングバケーション 尾道

後ろ髪をひかれながら、宮島に別れを告げて尾道へ向かう。今回の旅は、いずれも初めましての街ばかりだ。尾道へは仕事もあって伺った。私のHPを観て、カーテンのオーダーを依頼したいと連絡をくださったのだ。 お宿は、千光寺山荘。JR尾道駅からロープウ…

ロングバケーション 宮島2

夜になるとライトアップされる鳥居と神殿。私は、やはり満潮に浮かぶ悠然とした美しい姿が好きだ。なんと、この時期の夜に限り、屋形船で鳥居の下をくぐれるという。平安時代、京の都から清盛入道の威信に恐れおののきながら海の参道から船で上陸したであろ…

ロングバケーション 宮島

旅の始まりは宮島。広島駅から広電で1時間。宮島口港にて、モダン焼きのような広島のお好み焼きを頂き、船に乗る。JRの券売機で購入した切符で乗船できることが新鮮に感じた。10分もデッキに立って潮風を浴びていると朱色の鳥居が海に浮かんでいる。神の…

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