玉城和美の描き絵空間

琳派の元禄文化「かきえ」を令和へ繋ぐ絵師の活動日誌

2011-01-01から1年間の記事一覧

迎春準備、追記

今、「迎春のこだわり」ブログを書き上げてから、マンションの正面玄関横のポストに郵便を見に行ったら、なんとビックリ!!!!! 背の丈より高い大きな門松が飾られていました。もう、本当にタイムリーで驚きです。先々週には、いち早く自治会ですす払い行…

迎春のこだわり

なぜかしら?クリスマスが終わってから大晦日、三賀日と、松の内が明けるまでの過ごし方に、私流の古いこだわりがあり、面倒なんだけれど、取りやめることもストレスになるのです。「苦をつくから29日はお餅をついちゃいけない」だとか、「一夜飾りは縁起が…

「夢二とともに」

京都近代美術館で開催された竹久夢二展。親交の深かった版画家川西英のコレクションをメインに、膨大な点数の幅広い作品で、大変充実した展覧会でした。こどもの頃、時々父に連れられて行った、おそらく木屋町か寺町辺りの珈琲の美味しい洋食やさんの薄暗い…

ハッと気づけば・・・

随分長い間「アトリエごもり」していたものです。カレンダー見てびっくり!イルミネーションが恋しい季節、すす払いや植木屋さんの鋏の音など、急に年の瀬を感じて、ちょっとソワソワします。毎年、第九を聴きに行ったり顔見世を楽しんだり、結構張り切って…

「京の小袖」と試作

文化博物館で開催中の展覧会「京の小袖」・・・会場で5時間近く感心しきり。桃山から江戸時代にわたる豪華絢爛、ダイナミックなデザイン、緻密な技術。キモノにこれだけのお金をかけられた日本女性の美意識の高さ、自己実現への夢と情熱はどこからくるのでし…

窯開き

思い切って購入した上絵付けの窯。1日大安吉日に試運転、作品を初めて焼きました。焼成から冷めて取り出すまで、二日くらいかかります。昨夜はボージョレーで前祝、今朝、開けてみたら、少し色ムラがあり納得のいかない結果。小さい窯に対して詰め込みすぎ…

再び、アトリエおこもり制作期間突入!

モノを作るスタイルは作家それぞれですが、私の場合は、アートの神様が舞い降りてくるまでは、雑念が入るとテンションや集中力が保てなくて、どうもだめです。こういうときは、気分転換でさえ「独り行動」が一番効率的なので、もっぱら自然相手に会話します…

つるし柿

昨日、琵琶湖畔、新旭の風車村へドライブに行きました。残念ながら紅葉は全くでしたが、久しぶりの琵琶湖の景色は懐かしくて、良い気分転換になりました。定番の大好きな道の駅ショッピングで、渋柿が売っていたので、お店のおじさんに作り方を教えてもらっ…

上絵付け電気窯

長年欲しかった家庭用の陶芸窯ついに注文しました!クーラー回線用の100V単独コンセントで使用可能、電子レンジ感覚でマイコンスイッチひとつで内部の電気コイルが900度まで上がります。断熱材で囲まれてるとはいえ、外部は5〜60度まで上昇するので、設置場…

ババア鍋

ちょっと失礼な名前の魚ババア。北海道のゲンゲの一種だそうで今が旬。これがコラーゲンたっぷりで煮込めば煮込むほどトロトロで美味しいんです。切り身の見た感じはタラやクエに似ているかな?パサパサではなくしっとりでコクがある。姿は黒っぽくて、あん…

じゃがいも

スーパーで買ったジャガイモの最後の一個が、野菜ストック籠の片隅で芽を出しました。試しに、トマトのアイコ鉢のあとに埋めてみたところ、半月後にびっくりするぐらい青々と大きくなりました。田舎育ちの友達に「足元にもっと土をかけて、また芽が出たら、…

「桃源郷」

春に控えている個展のメイン作品がついに完成! 150角の床机にかける230×230のクロスと二点合わせたら100号強ぐらいの大きさになる額絵との3点組み作品です。個展まで画像はアップできませんが、自分で納得できる筆の勢いにほっとして弾みがついています。お…

なでしこ

「抗がん剤で髪が抜けてきたから、お見舞いには来ないでね。来月やっと手術が決まったの。病院抜け出して勉強会にも出かけたし、来年も申し込んだからね・・・」と古い大切なお友達先生から気丈な明るい声で電話がありました。自分の体験と重なってリアルに…

神様のデザイン

この二週間、ほぼ缶詰状態で個展のメイン作品と床几にかけるクロスの制作を進めています。無から有を生み出すデザインやアイディアは、ものすごく時間がかかります。頭の中のひらめきやイメージが形になるにはかなりの距離と壁があるのです。あるときふっと…

あけび

お扇子というよりは舞扇のような男性用和装扇2点のオーダーを頂きました。オールお任せで、昔懐かしいアケビとイチジクを一種づつ頼まれました。お持込の扇はとても上質で画面も広く、裏表両面描けて構図も凝れるので、大胆な楽しい作品に仕上がりそうです…

『帰ってきた江戸絵画』

文化博物館で開催されていたギッター・コレクション。 やっぱり江戸絵画はいい!閉館ギリギリまで三時間くらい眺めておりました。特に酒井抱一の秋草は、どの絵も技術の上品さと風の音が聞こえるところが巧いなあと思います。それから若冲の描く動物、特に象…

Eテレ『0655』『 2355』

昔のNHK教育チャンネル、Eテレの5分間番組、『0655』『2355』ってご存知ですか? これがかなり面白くてはまっています。まさにこの時刻に流れるおはようとおやすみの憩い空間なのですが、なかなかオンタイムに見られないので、月曜から金曜まで録画して…

四季の旬

里山はすっかり秋の景色、美しくてスケッチが楽しくてしかたありません。個展のテーマが決まりました。「The four seasons」文字通り、「四季の旬」を描きます。 今までは食べられる植物や京野菜にこだわってきましたが、今回は里山や町歩き中に、気軽に目に…

国際シンポジウム『21世紀の風景表象ー風景の構築と自然の認識』

『見つめ直す日本の古文化』というタイトルで、大阪日日新聞「関西美術探訪」に私と描き絵を取り上げて書いてくださった(記事は「玉城和美の描き絵空間」HPに掲載中)大阪大学の要真理子先生からお誘いを頂き、立命館大学国際言語文化研究所主催、美学会…

秋のしつらえ

今夜は、キッチン・マリコのご紹介で、フランス人ご夫妻のアトリエ訪問があります。お料理は持ち寄りで夜の8時スタートというヨーロッパ式ホームパーティだそうで、ちょっとワクワク。野菜中心の煮物や豆サラダなどの準備もさることながら、作品を見に来て…

金魚騒動

六地蔵の縁日ですくってきた金ちゃん、姫ちゃん。覗き込むと寄って来て、餌をおねだり、とってもなついてくれて、アトリエ訪問のお客様も「可愛いね〜、餌やっていいかしら?」と人気者。まるで恋が芽生えたかのように、二匹寄り添って泳ぐ姿が仲睦まじく、…

個展への想い

微熱は少し落ち着いて、やっと7度以上は出なくなってきてほっとしています。今月は、週2ペースでアトリエ訪問のお客様をお迎えするほかは外出を控えて、読書したり、BS旅番組や、字幕スーパー副音声の洋画観賞でヨーロッパ旅行したり、滋養がつくモノ食べて…

後輩からのメール

震災復興支援として、京都造形大学の恩師が始められた「一汁一菜の器」プロジェクトが大きく展開してきています。初めは不用品の器を集めて、巾着や風呂敷、東袋に、深皿、飯碗、汁碗兼小鉢、湯呑をワンセット一人分の食器として包み、被災地に送るというも…

中秋の名月

引越しやら展覧会やらバタバタしていたのもありますが、夏の疲れか、この半月、37度をいったりきたり、だるくていまいちしゃんとせず、10日もたってしまいました。 昨夜は新居自治会のお月見の会が公園であり参加しました。自主役員をいてくださっている方々…

胡蝶蘭と金魚

[祇園祭の頃オープンした山科の自宅兼アトリエの居間の写真です。四畳半に琉球畳が入っています。作品を置いてくださっている天満橋の愛生保健薬局さんから素敵な胡蝶蘭が贈られてきました。いつも個展会場に差し上げたり、枯らしてしまったりするのですが、…

第二回全国卒業生公募展「朱夏の肖像」会場風景

入選作品展示の会場風景です。入り口の左手前方、一番目立つところに、天井から、素敵な吊り下げ展示にしてくださいました。暑い中を、最終日まで沢山のご来場ありがとうございました。おかげ様で日曜に搬出、今週は夏バテと引越し疲れもピークで、ちょっと…

高台寺 松葉亭

石塀小道の入り口がある通りを下がって庚申堂へいくまでの東側に、昔は料理旅館をされていた松葉亭さん(℡075-561-2079)があります。今は、旅館は閉めてテナント貸しのブライダルサロンになっているのですが、隣のご自宅をうまく改装されて、和風喫茶をされ…

「百鬼夜行」展

高台寺は、北政所ねねさんが夫秀吉の菩提を弔うために建てられたお寺ですが、円徳院、掌美術館とともに、なかなか見所のある空間です。枯山水のお庭や龍の姿をした渡り廊下やお茶室、襖絵や蒔絵など調度品も盛りだくさん。そして幽霊の掛け軸が幾つかあるの…

京の五重の塔

東山安井から石塀小路、庚申堂、八坂の塔から高台寺へと散策しました。それぞれとても京都らしい町並みで、観光客も少なく、ありきたりなお土産やさんも並んでいないので、しっとりとして好きなスポットです。アップ写真の撮影は、名古屋からのお客様、同期…

「朱夏の肖像」御礼

18日の当番日には、暑い中を沢山のお客様にお越し頂きありがとうございました。たった一点だけなのに、入ってすぐ、中央の天井から吊り下げられているタペストリーをみつけて、「いい場所に飾られてありますね〜」と喜んでいただき、本当に有り難いと思い…

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