タイタニックを楽しんだ後は、初日と逆ルートで桃源台港から箱根ロープウエイで富士山ビューポイントを目指しましたが、硫黄モクモクの大涌谷でホンマにこの通りお隠れ!降りずに一気に早雲山まで上がって強羅公園へ向かうことに。それにしても乗船前の芦ノ湖畔で生まれて初めて拝めて良かった~(>_<)
富士山の代わりと言ってはなんですが、ケーブル乗り換え途中で私のお気に入りのお山が初日の曇天とは違って肉眼でくっきり見えました!
拡大画像でお楽しみください。
ねっ?ほんまに大文字でしょ?
看板の説明によると「標高924mの明星が岳は箱根山古期外輪山の一峰。毎年8月16日に大文字焼きが行われ花火も上がる」と。今まで京都五山の「送り火」を「焼き」と発音されると「奈良の若草山ちゃうし…」とお冠でしたが、この明星が岳と混同されていたのかも?もっとグローバルに見分を広めて大らかになろうと決心。「箱根二十湯」で良質な源泉が豊富なのも大分県と阿蘇山の関係と同様に富士山の恩恵だと感謝(^^)改めて地震国の良い面も発見
一番船とロープウエイ直行で上がってきたおかげで、箱根登山ケーブルカーも特等席に乗車でき子どもみたいに嬉しい私。いいのが撮影できたので悲し気な鉄道マニアのカメラ少年とお席チェンジ。何度も感謝され(^^)箱根が好きな旅人さん達との一期一会は国や年齢を問わず良い方ばかりで気持ちがいい♡
列車のようなケーブルカーは単線で、何度もスイッチバックしながら運行
「強羅公園に行くなら公園上駅から下る方が楽ですよ。」と、これまた優しい運転手さんのアドバイス通りに下車、もう一つの大切な目的「真紅の美しい薔薇探し&スケッチ」のため満開のローズガーデンへ!
園内を何度も回って見つけました!その名も「ベルサイユの薔薇」品種改良の流行で柔らかいピンクやオフホワイトの八重が人気で、なかなかこういう原種に近い真紅の薔薇は希少。j実は、いくつものご縁が重なって「再生ギターに真紅の薔薇を」と京都でオーダー受け賜った時には既に一年で一番美しいと言われる春の一番咲きが終わっていて、しばらくスケッチできない状態だったので強羅公園で出会えて本当に嬉しい!
画像が多くなると重くて開けにくくなるのでここでお昼ご飯。続きは「⑪薔薇専門ガーデナーHiromiさんとの出逢い&富士山再会?絶景日帰り温泉の巻」引き続きお楽しみくださいませ。
⑨3日目ついに快晴☀念願の富士山様ファーストコンタクト!
美味しい朝食を戴いて表に出ると雲一つない青空で清々しい空気。一番船には早いが期待を込めて元箱根港へと向かう。神社通り(多分、旧東街道)を気持ちよく下って行くと鶯の声…生まれ育った京都下鴨でたまに聴こえてくるホーホケキョに「あ、鶯だ!春だねえ」なんて家族で感動してた常識が覆った。数羽の鶯さん達がまるで雀のように何羽も鳴いている。思わず立ち止まって右手の木々を見上げると、人に警戒心がないのか恋のさえずりが延々と続く。「自然一杯でなんて美しい所なんだろう!そうか、箱根神社さんに守られてるもんね~」と、ローヘンリゾート箱根さんをチョイスしたことを自画自賛。毎日こんなに楽しい時間を過ごせている私を褒め称えテンションアップ。足が軽い。
前方からお若い女性がジョギングで上がって来られたので「おはようございます!」とご挨拶。爽やかな笑顔で「ありがとうございます、頑張ります!」颯爽と駆け抜けて行かれた。「そっか、トレーニング中の選手さんだ~」と独り言。これでも私、洛北高校時代は陸上部で「宝ヶ池クロスカントリー」に出場したなあなんて思い出しながら勢いよく下っていくと、ぱっと視界が開けて芦ノ湖畔へ出た。
「美しい~!これはきっと富士山様のお姿が拝めるぞ…」と大勢の釣り人さんたちを横目に足早に進むと、なんといきなり!!!!!
「ああ、富士山(>_<)」思わず感嘆の声と笑みが溢れる。
しばし無言で眺めて静かに目に焼き付けてからおもむろにスケッチブックと筆ペンを取り出すが、「富士のお山と桜に対峙する時は命取られる覚悟で」と言われる訳がすぐにわかった。お姿が大きすぎて己の立つ位置が少し変わっただけで角度も変わって稜線が狂う。何よりも日本人の脳裏に刷り込まれた理想形があるので正確に描いたところで嘘っぽく見えるのかもしれない。滅茶苦茶難しい。何人もの名だたる登山家や絵描きが虜になって一生挑み続けても納得できないと追い込まれる訳がわかった。凡人の私はそっとペンを置いて、ブラジルからお越しだと言うご夫妻に不老不死の神様が住んでおられると「かぐや姫」で読んだ日の本一のお山とのツーショットをお願いした。
そうこうしているうちにムクムクと雲が沸き上がって…
あっという間にお隠れに?!それでも僅か4日間の滞在で「女描き絵師の箱根独り旅」二つ目の願いも昨日の岡田美術館「若冲と一村」に続いて叶ったことに感謝しつつ「今日のロープウエイはきっとエエ眺めだぞ~」と気をよくして海賊船乗り場へ向かう。
箱根フリーパスで乗船できるのだが日本の伝統工芸を生かした内装拝見等々の思惑があって追加チケットを購入、優雅にファーストクラスに乗船することに。
入口から既に美しい内装に期待が膨らみます。
ファーストクラス先頭シートの醍醐味のひとつ。出航直後の方向転換からの船首旋回であとにする港が見られるのですが、私はこれが大好き♡ナイスショットが撮れました!
女王シートで自撮りに苦労している私を見かねて、ロンドンからお越しの素敵なロマンスグレー様がお声掛けくださり「最上階の甲板までご一緒に…」とまさかのエスコート(>_<)♡♡♡船上から大きく見えるはずの富士山はお隠れでしたが、同じくらい嬉しい時間でした。ジェントルマンさんが何枚も撮影してくださったのでこれでも厳選アップ。女王陛下気分でご満悦の私と、昔から一度はやってみたかったタイタニック(>_<)
画面閉じずに今しばらくお付き合いくださいませ。
次回⑩「強羅公園でベル薔薇と遭遇」では、初日に飛び乗った桃源台港から逆ルートでロープウエイに乗って三つ目のミッション「ギターに描いて欲しいとオーダーされた真紅の薔薇姫を探す」ため強羅公園を目指します。「早朝は快晴で見える富士山も10時回ると雲が下りてきて霧が上がってくるので上ではなかなか拝めないんですよ…」と申し訳なさそうに船員さんがおっしゃっていましたが、そこはご縁力強しの持ってる私。このあとも、実は翌最終日も思わぬ所から思わぬお姿で再会します。スケッチもお披露目?お楽しみに(^^)「女描き絵師の一人旅」まだまだ続きます(^_-)-☆FBとラインシェアのお友達、プラスメッセージで配信の顧客様、温かい応援コメントをありがとうございます!感謝です。
⑧箱根フリーパス大活躍 天山湯治郷へ
初日にゲットした箱根フリーパスは本当に重宝した。小田急箱根エリアの登山バスには京都市バスのような均一区間はなく、乗車前に整理券をとって運賃を確認して両替、降車という面倒な流れ。20分乗車で軽く千円を超えるが、駅伝でお馴染みの七曲りなど凄い勾配の山道をガンガン走って頼もしく路線も豊富で何よりも時刻表通りの運行。乗り継ぎ地点さえうまく検索できればマイカー無しでも困らない。が、複雑な路線図&時刻表音痴の私は、ついグーグルマップを頼ってしまう。幾つも選択肢が出てトータル乗車時間も大きく異なるので「変だな~」と思いつつ、信じ切って最短コースを選択乗車したら、箱根のお山ではエライ目に合うと知った二日目後半「ドタバタ日帰り温泉記」スタート(^_^)
感動の6時間鑑賞を堪能した岡田美術館前のバス停「小涌園」から、ローヘンリゾートスタッフのオガワ君に「箱根1.2と名高い湯」と勧められた「天山湯治郷」へ行きたくて「奥湯本入口」へ向かう。乗り換えなしで行けるというマップを信じてたらうっかりバスを間違えた?終点「箱根湯本駅」に到着してしまって途方に暮れる。「観光案内所➡」という看板を頼りに構内へ駈け込上がって慌てて助けを求めると「簡単なことでしたらお教えします。」と片言の日本語で簡易路線図パンフレットに丸印をつけて渡してくれた。
箱根湯本から奥湯本までは意外と近距離なのでほっとしたが、念のためにバス停の場所をしつこく訪ねる。案の定、駅の裏側で行きにくく結構な距離になりそう。「こんなの絶対マップでは辿り着けないよ~」と半泣きで感謝しつつ、傘は諦めてリュックの上からレインコートかぶって必死で走った。途中ではっと気づく。「私、秋個展の搬入で痛めた股関節も治って走れてるやん。一時間に2本しかないこのバスに乗れないと、温泉プラス晩御飯プランがおじゃんになる~帰りの最終バスに間に合わなかったら野宿だよ!頑張れ~」と心の中で叫びながらハアハア息荒げて心臓バクバク。温泉とご馳走のためなら絶対にあきらめない根性は健在であった。
旅立つ前に10回は読んだであろう「ココミル箱根」なかなかの取材力とセンスで共感信頼できる情報が多く参考になりました。
ー100というメモは箱根フリーパスに付帯されている施設割引額(>_<)行ってみたいスポットには付箋を挟んで一応サイト確認、行くと決めたら併設食事処のCORONA臨休も電話確認。ここまでしないとツアコンにはなれない。(注;私はただの絵描きです)
チケットセンターのお姉さんと思いのほか全力疾走できたおかげで無事に辿り着いた「天山湯治郷」。幾つも凝った設えの露天風呂があって内湯も外湯も源泉かけ流しで勿論、加水・消毒・循環無し。温泉好きに愛され続ける老舗だとよくわかる清潔さ。静かなのが何よりも嬉しい。個人情報丸聞こえの世間話騒音や走り回る子たちもいないし、海外からのお客様も入浴マナーもばっちり。気持ちよく雨に濡れたカラダもあったまり♨。ただ一つの誤算は、美術館でランチ抜きになってしまったので入浴前にカフェでケーキ&温泉コーヒーを戴くつもりが満員御礼、順番待ち。諦めて茶飴を三つお口にほりこみ五時半オープンの「山法師」まで断食入浴となりました。
で、心配になってきたのは帰路のバス!マップじゃなくてどなたか地元のスタッフさんにお尋ねせねば、もし間違えたらほんまに帰れなくなる…でも眠たいなあ…あ~ええお湯…まったり~(^^)
帰りのバスは気になるしお腹も鳴ってくるしで、私にしては短め入浴で上がってオープンと同時に入店。鰻と迷ったあげく食べたことのない雉重をオーダー。「焼きあがるまで半時間かかりますが?」と言われたので「私が待つのは構いませんが、最終バスの時間が気になりまして…元箱根港か箱根神社前まで帰りたいのですが間に合いますでしょうか?」と訴える。地元スタッフさんに変わってくださって「降りられたバス停の向かいから小田原駅へ戻って戴いて乗り換えになりますが、神社前まで行けるバスがありますよ。ただ、駅まで行くと最終バスに間に合わない可能性があるのでひとつ手前のバス停で降りて橋を渡って反対方向から乗り換えてくださいね。」と丁寧なご対応にまた感激。安心したので、ここ天山の湧き水で仕込まれた美味しそうな辛口冷酒も戴くことに。
雉は鶏肉よりあっさりしていて、嫌いなはずの脂身は甘くて濃厚。蒲焼風のタレと冷酒もよく合って本当に美味しかった!気づけば今回お初外食(>_<)所変わればなんとやら?蕪のお皿に三種のお漬物の盛り方が妙に気になる。画像では光ってわかりにくいが、おちょこの中のニコちゃんマークも。「あ、そういうこと?まあ、楽しくて良き良き」
至福の美術鑑賞後、温泉に雉に冷酒!なんて幸せ~。雨でも気にならない~(^_-)!おまけに箱根フリーパスについてきた「いざ、神奈川!」のクーポンも使用できますとのことで、僅か千円のお支払い?ええのかしら?
御礼を言って外へ出ると冷やっと寒い。湯冷め注意で作品のGジャンとカシミアストールでぐるぐる巻きにして真っ暗な坂道の中、小さな橋を渡ってバス停へ向かう。屋根付きベンチにお連れさんもいてはって一安心。
すぐにバスが来た。「時間通りでしたね。」来しなに懲りてるので、降車前に運転手さんに確認すると、「終点の湯本まで行かれた方がいいですよ。」「でも、それだと最終バス乗り継ぎに間に合わないと言われたんです」「同じバス停なので絶対に乗れるので大丈夫、雨もきついので是非そうなさってください。」と止められて従う。
湯本駅へ到着した屋根付きの大きなバス停で、そのまま乗り換えバスを待つ。思い起こせば、真っ暗な橋のたもとで曲がり角。次のバス停へ向かうのに、どっちへ渡ったら正しいのかもわからない私。あのまま降りていたら、冷たい雨の中で迷って待ちぼうけしたまま宿泊避難民になる可能性大だった!親切で優しい小田急運転手さんに心から感謝です。
「ただいま~!」無事にローヘン帰宅。嬉しくて暖炉の傍で安堵の自撮り。これにて二日目落着。
明日はフリーパスの最終日。しかも初めて快晴マークが出たので、芦ノ湖畔を散歩して元箱根港から富士山を拝んでから(これまたローヘンスタッフのオオノさん特別情報)黄金コース逆走で一番船に乗って、再度ロープウエイとケーブルカーをゆっくり楽しみ、満開の薔薇をスケッチしに強羅公園を目指すことにしてルンルンで爆睡。