玉城和美の描き絵空間

琳派の元禄文化「かきえ」を令和へ繋ぐ絵師の活動日誌

余白の美

琳派のうたう美の原則に余白があります。勢いよく思うまま描きたい私にとっては、もう一筆、もう一図案何かしら描きたいところをぐっと我慢せねばなりません。説明不足のようで、迫力に欠ける気もして不安にもなります。油絵や水彩画ならば、あとで消し去ることが可能ですが、描き絵は一発勝負。書に似ています。そのぶん、前準備にしっかりと時間をかけてから本番にとりかかるのです。
色は作ってから4日が限界で硬化してしまうため、どんなに大画面でもその間に描ききれるように日程と気力と体力を調整します。ちょっとスポーツ選手や音楽家の気持ちがわかります。
おかげさまで、個展10ヶ月前にして、メイン作品が自分が気に入るカタチでとりあえず完成しました。やった〜!今夜は桜とめじろを眺めながら、岡山ワインで乾杯です。

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