玉城和美の描き絵空間

琳派の元禄文化「かきえ」を令和へ繋ぐ絵師の活動日誌

卒業制作スクーリング

芸大の卒業制作は、卒論と同じなので一年かかって仕上げていきます。今は昔、2006年度にとことん迷惑掛けてお世話になった担当教授から「タマキと似たようなことでワークショップをテーマに選んだ子がいるんやけど、ちょっと相談に乗ってやってくれる?」と声がかかり、スクーリングにお邪魔してきました。
三重から来られている若い女性の学生さんで、ご実家が帆布工場だそうです。大昔におじいちゃんが作っていた体育のマット生地の残りワンロールをつかって、山菜とりのバッグを参加者とともに制作したいと考案中だとか。とりあえず生地を見せてもらってびっくり!ものすごく硬くて防水コートでバリバリ。当然のことばがら、パステル、水彩絵の具では歯がたたないと困ってる様子。
少しでも浸透するであろう新しい画材や染料を紹介して、「筆ではなくブラシを使うとか、いっそのことマジック描きやグルーでデコるのも面白いのでは?」「草木染は無理でも、もっと山菜との関わりを追求したほうが企画に深みがでると思う。」などいくつかアドバイスしながら、「ああ、私、こういう研究大好き!」と、久しぶりの大学の教室の緊張感が懐かしくて新鮮でワクワクしました。

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