玉城和美の描き絵空間

琳派の元禄文化「かきえ」を令和へ繋ぐ絵師の活動日誌

いいこと悪いこと

検査はやっぱり痛かったです。エコーで確認しながら針を突き刺し、喉元の甲状腺にできたサンプル細胞から組織を取り出してくださる先生は、主治医ではなく、しかも毎回変わります。検査の度「はじめまして」で聞きやすいので、緊張をほぐし、モヤモヤを少しでもスッキリさせるため、同じような質問をします。
「主治医の先生がとても心配なさって、頻繁に精密検査をされるのですが、やっぱりそんなに怪しいワルモンですか?」
今回の先生のお答えは、「いいことは、大きさが5ミリと非常に小さいこと。悪いことというより、あまり良くないことは、いま主治医が問題にしている細胞は、境界があいまいで、一部白く石灰化していることです。これは癌細胞の明らかな特徴で、正常細胞とは全く異なる顔をしています。今の段階で取ってしまえば勝負は早いけれど、患者さんにとって手術は大変なことなので、こういう場合は、どうしても何度も検査に出てきていただくことになります。もっと増殖が早い勢いのある細胞なら、たくさんの異型細胞が一度に採取できて、もう少しはっきりするのですが・・・どちらにせよ、この検査では、エコーやCTと同じく、あくまで可能性であり、シロクロつく最終的判断は術後、甲状腺とともに摘出したサンプル細胞を切り刻むようにしっかりと組織検査して、初めて癌かどうかが確定します。」
とりあえず、次の個展までは、じれずに言われるまま検査しようと決めているので、今回も心穏やかに祈りつつ、5日の結果を待つだけです。

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