玉城和美の描き絵空間

琳派の元禄文化「かきえ」を令和へ繋ぐ絵師の活動日誌

2014-04-01から1ヶ月間の記事一覧

ロングバケーション 道後

来島海峡を船で渡り今治の造船所へ抜ける海の真ん中で、潮の流れが真正面にぶつかる箇所がいくつかある。小さな島がいくつも隣接する瀬戸内海ならではの不思議な光景だ。潮が勢いよくぶつかると、そこで渦潮が生まれる。本屋さんが選ぶ本№1に選ばれた今話題…

ロングバケーション しまなみ海道2

大三島大山祇神社の参道にあるお宿「茶梅」さんは、古くて昔懐かしい匂いがする。私がとりわけ気に入ったのは、部屋に時計がないことと、小さな姿見があって、引き出しの中に、糸と針と糸切りばさみがさりげなく入っていたことだ。お部屋係の仲居さんは、ま…

ロングバケーション しまなみ海道

誰がこんな美しいつり橋を次々と架けたのだろう。神話そのままの世界、瀬戸内。海と空と小さな島じま。コンパクトにまとめあげられた箱庭のような風景。人の頭から生まれでた人工物と、大自然との調和は、空間演出デザイナーならば誰しも憧れるが、実現はで…

ロングバケーション 尾道2

閉じられた本堂の扉に張られた「鳴龍天井」と書かれた文字を見て、「龍の天井画は、やはり睨み龍ですか?」と尋ねると、「京都からですね?どんな龍か、特別にあけて見せてあげましょう。」と奥へ入って中から鍵をあけてくださった。「今日はお休みですが、…

ロングバケーション 尾道

後ろ髪をひかれながら、宮島に別れを告げて尾道へ向かう。今回の旅は、いずれも初めましての街ばかりだ。尾道へは仕事もあって伺った。私のHPを観て、カーテンのオーダーを依頼したいと連絡をくださったのだ。 お宿は、千光寺山荘。JR尾道駅からロープウ…

ロングバケーション 宮島2

夜になるとライトアップされる鳥居と神殿。私は、やはり満潮に浮かぶ悠然とした美しい姿が好きだ。なんと、この時期の夜に限り、屋形船で鳥居の下をくぐれるという。平安時代、京の都から清盛入道の威信に恐れおののきながら海の参道から船で上陸したであろ…

ロングバケーション 宮島

旅の始まりは宮島。広島駅から広電で1時間。宮島口港にて、モダン焼きのような広島のお好み焼きを頂き、船に乗る。JRの券売機で購入した切符で乗船できることが新鮮に感じた。10分もデッキに立って潮風を浴びていると朱色の鳥居が海に浮かんでいる。神の…

揺れる心

美しいと感動する植物を我流で布に描いて、できたらすぐに身にまとって外に出てみる。作品がきっかけで弾む会話と新しい出会い。とても嬉しかった。描くことでしか、自分の存在価値や生きている実感を感じることができなかった。私が勝手に作り上げた孤独の…

ロングバケーション

ただいま!そして、定期愛読者の皆様、たびたびご心配をおかけして本当にごめんなさい。 実は、今年初めに、残りの左半分の甲状腺にちょっと怪しい影がみつかりました。そろそろ再発の危険時機到来とわかっていながらも、やはりショックで、まだ確定していな…

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