ナイススポット
来島海峡を船で渡り今治の造船所へ抜ける海の真ん中で、潮の流れが真正面にぶつかる箇所がいくつかある。小さな島がいくつも隣接する瀬戸内海ならではの不思議な光景だ。潮が勢いよくぶつかると、そこで渦潮が生まれる。本屋さんが選ぶ本№1に選ばれた今話題…
大三島大山祇神社の参道にあるお宿「茶梅」さんは、古くて昔懐かしい匂いがする。私がとりわけ気に入ったのは、部屋に時計がないことと、小さな姿見があって、引き出しの中に、糸と針と糸切りばさみがさりげなく入っていたことだ。お部屋係の仲居さんは、ま…
誰がこんな美しいつり橋を次々と架けたのだろう。神話そのままの世界、瀬戸内。海と空と小さな島じま。コンパクトにまとめあげられた箱庭のような風景。人の頭から生まれでた人工物と、大自然との調和は、空間演出デザイナーならば誰しも憧れるが、実現はで…
閉じられた本堂の扉に張られた「鳴龍天井」と書かれた文字を見て、「龍の天井画は、やはり睨み龍ですか?」と尋ねると、「京都からですね?どんな龍か、特別にあけて見せてあげましょう。」と奥へ入って中から鍵をあけてくださった。「今日はお休みですが、…
後ろ髪をひかれながら、宮島に別れを告げて尾道へ向かう。今回の旅は、いずれも初めましての街ばかりだ。尾道へは仕事もあって伺った。私のHPを観て、カーテンのオーダーを依頼したいと連絡をくださったのだ。 お宿は、千光寺山荘。JR尾道駅からロープウ…
夜になるとライトアップされる鳥居と神殿。私は、やはり満潮に浮かぶ悠然とした美しい姿が好きだ。なんと、この時期の夜に限り、屋形船で鳥居の下をくぐれるという。平安時代、京の都から清盛入道の威信に恐れおののきながら海の参道から船で上陸したであろ…
旅の始まりは宮島。広島駅から広電で1時間。宮島口港にて、モダン焼きのような広島のお好み焼きを頂き、船に乗る。JRの券売機で購入した切符で乗船できることが新鮮に感じた。10分もデッキに立って潮風を浴びていると朱色の鳥居が海に浮かんでいる。神の…
天井が高く、階段などに遊びの空間を贅沢にとった美術館自体が、現代アートそのものともいえる広大な兵庫県立美術館で開催中の展覧会。二番目に気に入った作品は「エコー」という映像と音の作品。 切り立つ崖に向かって、作者がひたすらおもむろにゆったりと…
納品へ三宮まででかけた帰りに、灘駅近くの兵庫県立美術館へポンピドウ展を観に行きました。いまでこそ有名なあのフェルメールの「真珠の首飾り」を初めて日本に知らしめた蓑館長が奔走して招致された今回の展覧会。 パリのルーブル美術館のひとつ、現代アー…
京都駅JR伊勢丹の中にあるこじんまりとした美術館。外出のついでに立ち寄れるので、時々出かけます。今回の『棟方志功展』は、初公開の肉筆襖絵がメインで、どうしても観に行きたくて、準備の合間を縫って出かけました。あまり点数は多くありませんでしたが…
城南宮は、京都竹田駅から歩いて15分、方位の神様です。京都では、家の建て替えや、新装開店などのときに、お参りして砂やお札をもらって、土地や空間を清めます。意外と知られていないのですが、梅の名所でもあります。北野天満宮や平安神宮のお庭とは、ま…
ちょっと涼しく過ごしやすくなってきたので、JRで一時間、三宮まで、フェルメール『真珠の耳飾りの少女』に会いに行って来ました。モナリザ式観覧方法で、最前列は進みながら観る、じっくりと立ち止まって観たい人は一列後ろから・・・となっていましたが…
うだるような暑さの毎日。工事の足場ネットがようやく全面とれて、サッシの面格子も復活したので、窓を開けたら、以前のように良い風が南北に通り抜けるようになりました。それでも、描いていると顔の汗が画面に落ちてしまうくらい、今日は一段と暑い・・・ …
京都人なら一度は行ったことのある「蹴上のつつじ」。今年は浄水場設立100周年だそうですが、一般公開へは、25年ぶりに行きました。つつじの印象よりも、遠くの景色が気になります。「こんなに小高い山だったかな。」南禅寺の山門に上がっている人たちや、真…
石塀小道の入り口がある通りを下がって庚申堂へいくまでの東側に、昔は料理旅館をされていた松葉亭さん(℡075-561-2079)があります。今は、旅館は閉めてテナント貸しのブライダルサロンになっているのですが、隣のご自宅をうまく改装されて、和風喫茶をされ…
東山安井から石塀小路、庚申堂、八坂の塔から高台寺へと散策しました。それぞれとても京都らしい町並みで、観光客も少なく、ありきたりなお土産やさんも並んでいないので、しっとりとして好きなスポットです。アップ写真の撮影は、名古屋からのお客様、同期…
今年の桜はせっかちです。大阪も京都市内も大原も滋賀県の石山寺界隈も一気に咲いて、早々と散っていきます。長い長い冬が終わって待望の春なのに、そう駆け足で去らなくても・・・ 日曜日、炊き込みご飯や出し巻き、海老豆など一杯詰め込んだ花見弁当を何年…
地震以来、書くことも描くこともできませんでした。 東北生まれは我慢強く、団結しないと生きていけないので絆が深いと聞いてはいましたが、報道から逆に力づけられることが多く、いま、私にできることは、普通にいままでどおり生活すること、プラス制作に精…