玉城和美の描き絵空間

琳派の元禄文化「かきえ」を令和へ繋ぐ絵師の活動日誌

高台寺 松葉亭

石塀小道の入り口がある通りを下がって庚申堂へいくまでの東側に、昔は料理旅館をされていた松葉亭さん(℡075-561-2079)があります。今は、旅館は閉めてテナント貸しのブライダルサロンになっているのですが、隣のご自宅をうまく改装されて、和風喫茶をされています。ワラビ餅が大好きなGちゃんのリクエストで通りがかりにみつけて入ったのですが、ここが別世界のような静かな隠れ家空間で大ヒット!本ワラビでひとつひとつ丁寧に手作りされた暖かいワラビ餅三色味で、小さなコマの形をした蓋つきのお茶碗三個に、黒ゴマ、抹茶、きなこ味で別々に入っています。
初めて頂く食感はモチモチとろとろで、「これが本ワラビ粉100パーセントなんや・・・」とため息。水差しに入った冷茶とともにお洒落なお膳で出されて、お部屋の調度品もホンモノで、下手な美術館にいくよりも良い勉強になりました。建具や天井は低くて小さくて歴史を感じさせます。夏の設え、御簾も涼しげ。昭和レトロか大正ロマン風の落ち着いた京都スポットで、ほっこりさせてもらいました。お食事も予約制で頂けるそうで、「次回の上京時にはぜひお願いしようね」と楽しみが増えました。散策時の一服にもぴったりです。こういう発見が出かけるたびにみつかる京都はやっぱり好きです。そのたびに、新しいデザインのヒントを頂き、制作意欲につながっていきます。

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