玉城和美の描き絵空間

琳派の元禄文化「かきえ」を令和へ繋ぐ絵師の活動日誌

「桜」山科疎水

今年の桜はせっかちです。大阪も京都市内も大原も滋賀県石山寺界隈も一気に咲いて、早々と散っていきます。長い長い冬が終わって待望の春なのに、そう駆け足で去らなくても・・・
日曜日、炊き込みご飯や出し巻き、海老豆など一杯詰め込んだ花見弁当を何年かぶりで作って、山科疎水へ散策に行きました。
山科区民誇りの桜」と題した立派な木々の美しさもさることながら、地域の方々のボランティアで丹精込めて植えられた菜の花が満開で、素晴らしい香りです。桜の根元に黄色の菜の花を植えるなんて、誰が考えたのでしょう?
ふっと、2008年の初個展に出した100号作品「春の野に咲く菜」を思い出しました。(HPのギャラリーページで観られます。右上の蕪からお入り下さい)この作品は桜ではなく梅ですが、私もよく桜と菜の花を一緒に描きます。実際にこのコンビネーションで観たのは初めてなので感動しました。
桜のピンクと疎水の緑、低い青空、ふっくらとブロッコリーみたいに美味しそうな山々、全てが美しく気持ちのよい5Kmウオーキングとなりました。毘沙門堂の枝垂桜を階段下から眺めつつ、琴の音を聴きながら、お弁当を頂き、お年頃の娘と芸術談義を楽しみ、まったりとした時間を過ごしました。

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