玉城和美の描き絵空間

琳派の元禄文化「かきえ」を令和へ繋ぐ絵師の活動日誌

2015-01-01から1年間の記事一覧

琳派400年と私 その4

尾形光琳が小袖というキモノに描いた四季折々の大胆な花鳥風月のモチーフは、「お雛形」というデザインブックになるくらい流行しました。それらの意匠は、暮らしの中で人々に愛され、時代と作り手を経て、繰り返し使われましたが、肉筆による描絵はすたれて…

DMできました

原画タイトルは「春の音色 洛東山科にて」 幅120センチ長さ180センチの帆布タペストリーです。 昨年の春、アトリエ近くの畑で見つけた薄紫色のジャガイモの花を真ん中に、私の看板モチーフでもある鏑の花とたけて大きくなったブロッコリーに咲いた花を合わせ…

琳派400年と私 その3

美意識に長け高い芸術的教養を持ち、自らも能楽を舞い書や絵画をたしなんだ京町衆のひとり、芸術家本阿弥光悦が、洛北鷹峯に今風で言えば芸術村を興して400年。光悦に独特の才能を見出されて交流を深めながら、ともに情熱的なモノづくりをした絵師の俵屋宗達…

女川えくぼハウスの皆さんとチャリティコラボ進行中

えくぼハウスの遠藤さんからお写真とメールとともにお手玉が届きました。 「89歳の方や、慣れない針を持つ方などで、形は様々ですが、心を込めて作りました。京都の絵描きさんの個展会場に女川の熟女が作った物をおいてくださるとお話ししたところ、お喋りも…

日本お手玉の会

日本の伝統遊び、お手玉。遊びを極めていくと国際競技にまで成り得るのですね。びっくりしました。「日本お手玉の会」では、使用する玉の大きさや形状、重さなどの基準が定められ、競う畳の広さも土俵やコートのようにきちんと決まっています。 最近では脳の…

女川「えくぼハウス」の皆さんとコラボレーション支援

住む所だけではなく、仕事や家族も失い、身も心も行き場を失った女性たちが、いま本当に嬉しいことって何だと思いますか?遠藤さんに言わせると、それは「自分もまた人の役に立てて喜んでもらえること」だそうです。被災地で支援されるまま、やることもなく…

今回も東北支援

東北には親戚も知人もいないので、女川が唯一の繋がりです。最初の出会いは、たった一枚の赤蕪の絵。千住博学長の呼びかけで、仮設住宅へ作品を贈ろうというアートサポートプロジェクト。私の作品の嫁入り先は、ご高齢の鈴木家。この三年、何度か季節のお便…

女川えくぼハウス

2012年 京都造形芸術大学 千住博元学長の声がけで参加した「女川アートサポートプロジェクト」がきっかけで、「描き絵師として今の私にできることを無理なく継続する」がモットーの東北支援も、今回で三度目になります。前回の個展では、プロジェクト担当者…

今、私にできること

昨年秋に、悪性ではなく橋本病の良性腫瘍だと判定がつき、再手術を免れてから3ヶ月ぶりの検診。「取り立てて変わったところがないので、今日はこれで結構です。」と、あっさりエコーと血液検査だけで終わり、早く検査室を出られたことがとても嬉しかったです…

琳派400年と私 その2

私が生まれ育った1960〜70年代の京都では、一般家庭の中でも、美しく楽しい琳派意匠を施した建具やキモノ、食器、小箱などの工芸品が、普通につかわれる生活雑貨として暮らしの中に満ち溢れていました。日本の伝統的な深くて微妙、多種多様の色合わせやデザ…

琳派400年と私

京都は『琳派400年記念』で盛り上がっていますが、3月24日〜29日北山のギャラリー翔で開催する『第6回玉城和美描き絵空間展』でも琳派を意識した作品をいくつか展示します。例えば、陶器の絵付けでは、江戸時代の色絵皿から題材を頂き私流にアレンジ。赤、群…

あけましておめでとうございます

京都は記録的な大雪とともに2015年の元旦を迎えました。ついに6回目の個展開催まで3ヶ月を切りましたが、やっと準備の遅れを取り戻し、ほっと一安心。体調も良く、色々と夢が膨らんで張り切っています。12/8にご紹介したFちゃんが、新年早々に再度サポート…

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