玉城和美の描き絵空間

琳派の元禄文化「かきえ」を令和へ繋ぐ絵師の活動日誌

今、私にできること

昨年秋に、悪性ではなく橋本病の良性腫瘍だと判定がつき、再手術を免れてから3ヶ月ぶりの検診。「取り立てて変わったところがないので、今日はこれで結構です。」と、あっさりエコーと血液検査だけで終わり、早く検査室を出られたことがとても嬉しかったです。思えば、毎回毎回、一ヶ月半おきに、麻酔なしで、首から喉奥深くに注射針をつきたてて細胞を搾取する検査を続けて一年。よく粘りました!
検査の痛み、医療費、拘束時間、結果を待つ間の緊張感、先の予定が立てられない不安感。「もういいや、取ってしまえば楽になる。」と何度も思いましたが、身体にメスを入れ、半分残してある甲状腺が全てなくなる影響を考えると、やっぱり頑張って良かったと思います。
ただ、悪性腫瘍に変わるリスクはあるので、このまま大きく育ってしまったら、いつかは手術せねばならないときは来るのでしょうが、心配も含めて、経過観察は信頼できる主治医に感謝してお任せする。私は、ストレスなく日々の生活を楽しみ、毎日を大切に生きていく。これは癌患者だけでなく、いつかは寿命がつきる生き物全てにいえることですよね。
個展まであと二ヶ月。お日様が恋しいプチ欝の波に飲み込まれそうになりながら、「今、私がやらねばばらぬ」というプレッシャーではなく「今、私にできること」を改めて考え直しています。

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