玉城和美の描き絵空間

琳派の元禄文化「かきえ」を令和へ繋ぐ絵師の活動日誌

2013-01-01から1年間の記事一覧

桜新緑

桜並木が見えるアトリエで暮らすようになって二回目の春。咲き始めはもちろんですが、散り方も毎年同じ様子じゃないことを知りました。昨年は、生まれて初めて、生の桜吹雪を見ました。地面から木のてっぺんまで、全ての花びらが一気に舞いあがり、半日中、…

今月の一枚

タイトル:『皐月 ゆすら梅とタチアオイ』 サイズ:38×38 綿オックスフォードパネル張りに墨と顔料で描き絵 2012年作果物と花を組み合わせた、12ヶ月組作品の一枚。今年は、お花がなんでも早くて、桜とほぼ同時に、つつじ、山吹、石楠花、ボタンと次々に開花…

きものの集い

描き絵がご縁で、きもの市民グループ「遊人同人会」主催のきものの集いに参加しました。昨年の個展にかけた作品でもある作務衣の施主さん、北九州在住のOさんも、ちょうど京都観光へ来られていたのでお誘いしました。 「ルールにとらわれず、キモノ姿で楽し…

さくら

樹齢の深い美しい桜は人の生気を吸うという。 ゆえに桜に心奪われし絵描きは、その寿命を縮めるそうな。 開花してからこの数日、ひがな一日桜に向かって座わる。 朝日に輝く薄紅の花簪。 小鳥のさえずりに合わせて踊る枝先。 ときおり風にあおられ、吹雪く花…

『夜桜と月兎』

新しいカテゴリー「作品紹介」を設けました。今までも記事に合わせて新作を画像アップしてきましたが、せっかく絵描きのブログなので、改めて、過去の作品も含めて、毎月初めに旬に合ったお気に入りの作品をご紹介していきたいと思っています。 タイトル:『…

城南宮枝垂れ梅

城南宮は、京都竹田駅から歩いて15分、方位の神様です。京都では、家の建て替えや、新装開店などのときに、お参りして砂やお札をもらって、土地や空間を清めます。意外と知られていないのですが、梅の名所でもあります。北野天満宮や平安神宮のお庭とは、ま…

原点と直感

昨年末、東京在住の同級生と何十年ぶりかで再会、不思議な偶然が幾つも重なって、この一ヶ月に二回もアトリエで会える機会を持ちました。私的には、そろそろ個展の準備に入りたいのに、今後の展開について迷いがあって、三日ほど考え込んでいたところなので…

早起きは三文の得?

[アシスタントもスタッフもおかずに、独りでアトリエで制作していると、公私共にマイペースで良い反面、スケジュール管理も全て自己責任です。サボっていても誰も怒らないし、ランチもせずに没頭していても誰も止めてくれません。京都造形芸芸術大学の通信制…

バレンタインデー

ハッピー バレンタイン!いつもありがとうございます。 2008年春の初個展のメイン作品『初春 郷の庭』 (50号額装作品一部 綿帆布に墨と顔料染料で描き絵) ちょうど今頃、大津市南郷から立木山へ上がる道中、こぼれ種の豆が芽吹いているのを見つけました。…

マグカップ&コースター

陶磁器の上絵付けに凝っています。器は、清水焼や京焼きの手ひねりやろくろものの無地を仕入れます。その器を手にとって、じっと眺め、沸いてくるイメージや、これと思う絵柄を下絵無しで即興で描いていきます。器は、布と真逆なので、「全く染み込まない素…

明石の天然鯛

だいやさんの暖簾を描くために、明石まで天然鯛を見に行った話のつづき・・・ガンを経験すると、誰でも食事には気をつかうものですが、私も玄米か雑穀米を炊き、減農薬の地野菜たっぷりのお味噌汁に、天然魚を食べるようにしています。それで、天然と養殖で…

山科だいやの暖簾

大晦日に納品させて頂いた暖簾です。活きの良いネタが信条のお寿司やさんなので、モデルがスーパーに並んでいる死んでいる養殖の鯛では、どうしても嫌だったので、明石まで天然の鯛を見に行って描いたという、こだわりの作品です。 昼網にかかったばかりで、…

描き絵初め

ちょっとおどけた表情の姫ちゃん。アトリエ住人の金魚そのいち。白扇に描き絵初め。 こどもの頃からの年中行事で、二日は字がうまくなって知恵を授かるようにと、北野天満宮に書初め奉納をしました。それで、お正月二日に、アトリエで筆を持つようにしていま…

2013年お年賀状

葉書の背景は、綿帆布に顔料染料と金泥で描き絵した色紙掛け軸の一部分で、椿は、色紙に筆ペンで描き、顔彩で着色してあります。レッスン中に、生徒さんと一緒に私も描いてみました。 カリキュラムの最終目的は、生活小物に描き絵できることですが、即興的に…

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