玉城和美の描き絵空間

琳派の元禄文化「かきえ」を令和へ繋ぐ絵師の活動日誌

『夜桜と月兎』

新しいカテゴリー「作品紹介」を設けました。今までも記事に合わせて新作を画像アップしてきましたが、せっかく絵描きのブログなので、改めて、過去の作品も含めて、毎月初めに旬に合ったお気に入りの作品をご紹介していきたいと思っています。

 タイトル:『夜桜と月兎』
 サイズ:35×100
 綿帆布タペストリ
 墨と顔料染料で描き絵

2010年秋に、京都祇園の「割烹たん義」で開催した『第三回個展 襖絵お披露目展』でお座敷の床に飾った作品です。夜桜を見に行った夜がたまたま満月、空に広がる月明かりに色気を感じ、照らされた桜がまた華やかで、祇園花街のイメージを感じました。

この個展は、展示中も営業されている商業スペースでの空間演出展覧会だったので、お座敷に合わせた掛け軸サイズで、お酒の席にも似合う楽しい作品にしたいと思いました。そこで、ちょっと茶目っ気を出して、月兎を二匹、踊らせてみました。こんな桜満開の夜には、月の兎もお酒を飲んで、飲めや歌えの宴会するのかな、踊る兎がお月様にいてたら愉快愉快とニヤニヤしながら描いたのを思い出します。御揃いの絵柄で飾り皿も描きましたが、それは会期中にお嫁に行きました。

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