玉城和美の描き絵空間

琳派の元禄文化「かきえ」を令和へ繋ぐ絵師の活動日誌

橋本病

先天性甲状腺機能低下症、橋本病。
私は自分の生まれ持った病を知らずに暮らしてきました。こどもの頃から食が細く、ガリガリでカラダが弱くて足が冷たく、疲れやすくて、ちょっとしたことですぐに高熱を出しました。学校では元気一杯、いつも頑張る優等生でしたが、家ではぼうっとしたり、しんどいな〜とごろごろしてはよく叱られました。感受性が強く、人の態度や言葉に傷つきやすく、人生の様々な環境の変化にも弱くて、あちこち具合が悪くなり、お薬がきかず、検査しても異常なし、そのたびに気の病かと落ち込み・・・血の道自律神経失調症、プチ欝といわれて、安定剤や抗欝薬を処方されたこともあります。
ちょうど5年前、二回目の個展直後に甲状腺癌がみつかって、手術するための精密検査で初めて、自分が橋本病だと知ったとき、なんだかほっとしました。しゃーないやん!自分は悪くないってそう思えたのです。
甲状腺ホルモンを飲んで補充すれば、命もとられません。抗原病やリューマチと同じ自己免疫の難病でリスク体質だと認めたら、いろいろとなことが楽になりました。
ストレスご法度、よく笑ってしっかり眠り、美しいものを満遍なく食べて穏やかに暮らすことが一番のお薬。ああ、なのに、なのに、凄く気をつけていたのに、またやっちゃいました。今回は副鼻腔炎蓄膿症。個展成功、女川の件も一段落してほっとしたとたん、アレルギー性鼻炎から顔中の副鼻腔に膿がたまり、痛みと眠れない日々が続き、なかなか抗生物質がきかず、まだ治療中です。やっぱり無理してたんですね。でも、モノつくりってそういうもんです。

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