玉城和美の描き絵空間

琳派の元禄文化「かきえ」を令和へ繋ぐ絵師の活動日誌

紫陽花

4月4日の朝日新聞記事「命ある限り描き続ける」を見て、個展に来てくださったNさん。長い黒髪が印象的な、聡明そうな彼女の口から飛び出た言葉は、「二週間後に手術なんです。どうしても、この絵が見たくて。」会場で色々なお話をして、「一緒に頑張りましょうね。」と見送って二ヶ月あまり。
入院中の気分が和らぐようにと、紫陽花を描いたストールを買ってくださったので、あちこちで満開の紫陽花を見るたびに気になっていましたが、とても嬉しいメールが来ました!手術を無事に終えて、放射線治療の通院中だそうです。転移再発を考えると気分が落ち込むこともあるけれど、携帯でみるこのブログや、通院のお供の紫陽花ストールに励まされて、元気パワーをもらっているとのことで、安心すると共に、本当に嬉しかったです。
私の場合は、他のストレスも重なって、一年くらいどん底まで気分が落ちたままでした。おかしな話、ある日、自分の過去の作品にはっとさせられて、再び土に触れ、描き絵のご縁で知り合った方々に助けられて、なんとかここまでこれました。制作発表を続けてきたおかげで、同士との沢山の一期一会から、少しはお役に立てているのなら良かったと心から思い、私もまた元気がでます。
さて、「個人の小さなオーダーメイドも引き受けてもらえますか?」とのご質問がありました。もちろんです。喜んで、世界でひとつだけ、あなたのためのオーダーメイド、夢を叶えるお手伝いをさせていただきます。いつでも、ご連絡くださいね。

掲載画像の著作権は全て(C)玉城和美にあります。 「玉城和美の描き絵空間」は特許庁認可済(商標登録第5483574号)