玉城和美の描き絵空間

琳派の元禄文化「かきえ」を令和へ繋ぐ絵師の活動日誌

抗がん剤とスカーフ

私が患った甲状腺癌には、抗がん剤はないので、父親や患者友達から聞いた話のつなぎ合わせで申し訳ないのですが、ここ数年の抗がん剤の進歩は目覚しく、最近では先に薬で小さくしてから手術することが多いようです。種類も沢山あって、人によって(癌の種類や進行度合い)によって合う合わないがあり、その選択によっては、効果が左右されるのだとか。小さく切除することは、患者にとってはダメージが少なく、予後も早く復帰できるし、再発転移の心配も抑えられることになります。
ところが、正常な細胞も殺してしまうので、その副作用は半端ではなく、吐き気、だるさ、めまい、頭痛、ホットフラッシュ、なによりも辛いのが脱毛・・・・
ある患者さんから、梅雨時のかつらは暑くてたまらない、帽子は似合わないし、室内では失礼になる、市販の90センチのシルクスカーフでは大きすぎるし、なんとかならないでしょうか?というメールがきたので、早速、デパートや小売店などへリサーチに。
同じような悩みを抱えて探しに来られる方が多いことも知りました。私も経験ありますが、いつ死ぬかわからないと思うと、少しでも美しく楽しく暮らしたいものですし、痛みを減らすためなら、自分にも優しくできるものです。
確かにブランドもののシルクスカーフは、頭を包むには分厚くて大き過ぎて暑い。60センチの大判ハンカチでは小さい。で、ないなら例のごとく自分でつくっちゃえ!とそのまま生地やさんへ。涼しくて、ジャブジャブ洗濯できる綿ローンを何種類か購入。大きさと共に、色柄もお洋服を邪魔せず、お洒落感があって・・・只今、試作中です!待っててね〜。。

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