玉城和美の描き絵空間

琳派の元禄文化「かきえ」を令和へ繋ぐ絵師の活動日誌

①奄美群島 徳之島へ

 美しい珊瑚礁に囲まれた鹿児島県徳之島で過ごした貴重な25日間。「大和から絵描きさんが来た!」と「結い(ゆい)の心」で歓待してくださった島人(しまんちゅ)に敬意と感謝を込めて、描き絵で生まれたエピソードや五感で学んだことをフィールドワークの記録として綴っていきたい。

①ご縁
 私の最終学歴は京都造形芸術大学だが、実は、両親が行かせてくれたのは平安女学院短期大学保育科。お世話になった北白川いずみ保育園がご縁でできた親友、古田小夜子さんが介護離職。鹿児島県徳之島へ帰郷してから5年がたった。
 老いた両親の頼みとはいえ、天職と娘と息子と苦労して完済した自宅に別れを告げて、愛犬風太君と、有り難くも私の額作品を慰めに、独り奮闘してきた彼女には本当に頭が下がる。
 「息抜きできる別宅ができたから、ゆっくり遊びに来ない?できれば、私が関わっている施設で、あなたに絵を描いて欲しいの。」と、新年早々、夢のようなお誘いを受けた。
昨年12月、個展直後に念願の視力の回復手術を受けた私は、「春まで休養!」と密かに決めていたので渡りに船。段ボール箱2杯に画材や絵本、スーツケースに衣装を詰め込み、ノープランで節分前日に出発。伊丹ではマスク着用のCAさんに驚いたが、京都はまだ感染者0だったので色々な意味でグッドタイミングだったと思う。
 実際には、思惑に反して家で一人静かにぼお~っとしていたのは僅か2日だけ、いう濃密な滞在となったのだが・・・

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徳之島空港からピザカフェでランチ後、小夜子さん実家にて

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