玉城和美の描き絵空間

琳派の元禄文化「かきえ」を令和へ繋ぐ絵師の活動日誌

②小田原→箱根湯本から黄金ルートで富士山を拝みに

 全工程が雨予報。かろうじて最終日に晴れ?だったので、初日は大人しく箱根湯本駅近くの日帰り温泉でのんびりしてからお宿のカプセルリゾートがある芦ノ湖へ向かうしかないと思ってスーツケースも送付せずコロコロ引いてバスに預けた。ところが早朝の青空は眩しく光り輝いている?!行き当たりばったり出たとこ勝負が超苦手(後でやっぱりああしておけば良かったと後悔する自分が大嫌い)で用意周到に事前リサーチして旅に備えるのだが、箱根の天気は富士さま次第で全く読めない。小田原についたら小田急窓口で、登山電車とバス、ケーブルやロープウエイ、海賊船が乗り放題になる、まるで黄門様の印籠みたいでお気に入りだったスイスパスを真似たような「箱根フリーパス(3日間現地用¥5,400)」を購入する事だけは確定していた。
 残念ながら四日用は販売されていないので、最終日の晴天を期待して二日目から使用予定だったのだが、「この青空の中ずっと温泉籠り?しかもまだ六時半だよ?目前に登山列車も止まってるし?ここはやっぱり一か八かフリーパス使って黄金ルートで白雲山から大沸谷へ富士山を拝みに行ってみるべきじゃない?だけど、いつ曇ってくるかはわかんないよ?最終日がピーカンのお天気だったら後悔するよ?」と私の頭の中にいる躁鬱小人さん達がバトルする。
 今思えば、いつもこんなどうでもエエことでも100%の結果を求めて深く考え思い悩んで自分で自分を疲れさせてたんだなと笑ってしまうが、本人は真面目に途方に暮れつつバス停から小田原駅構内に上がるエレベーターへ。そこで、あみさんと一緒になった。「車内でシート倒させて頂いたおかげで熟睡できました。」と眩しい笑顔の彼女に救われ「良かったら一緒に記念撮影でも?」と誘ってみる。「あ、あの方も同じバスでしたよね?」と、私の後部座席にいた女性に撮影をお願いした。(次々回?登場されるのでお記憶を…)
 「このあとどちらへ?」と尋ねてくれるあみさんに「実は迷ってて…」と少し甘えてみる。すると、彼女の神対応炸裂、魔法の一言!「一度大きく深呼吸してみて!その場にいる両方の自分をイメージして心地良い方を選んでみたら?」「成程…やってみます。あ、明らかに違う!決まりました(^_^)本当にありがとう!記念写真を送信したいので、ここへメール戴けますか?」と改めて自己紹介して名刺を渡す。「うわ、絵描きさん?もしかしてこのお洋服も?実は八条口からずっと気になってたんです。素敵だわ~!」僅か3分後に私たちはラインで繋がりアトリエでの再会を約束して彼女はJR改札へ、私は小田急窓口へ箱根パスを買いに向かったのであった。

小田急窓口駅員さん情報?!「あと1時間待てば向かいの金券ショップで二割引きで買えますよ。」

 この時は「正社員がそんなこと言うてええんですか~?」って驚いたけれど、小田原の方はとても気さくで旅人に優しい方ばかりだったので、今ならわかる気がする。新幹線ホーム側の多目的トイレで身支度整え機内持ち込みsizeとはいえ結構重たいスーツケース&リュックで登山列車、ケーブル、ゴンドラ、ロープウエイ、海賊船と乗り継いで芦ノ湖まで行けるよう荷物整理もしてたらちょうど良い感じで先頭で待てることになった。二割引きゲットした箱根パスにさらに二千円の「いざ神奈川!」クーポンまでついてきて二度びっくり!!!

小田原から箱根湯本へ、ここからは登山列車で強羅へ向かう
窓からスイッチバックを眺めているとスイスの登山列車を思い出す
ガイドブックと路線図によると強羅で箱根登山ケーブルカーに乗り換え、早雲山から箱根ロープウエイで大涌谷へ向かう途中で富士山と遭遇するようだ
何回もスイッチバックを繰り返して上がっていく箱根ケーブルカー。海抜26メートルの小田原駅から海抜553m強羅駅まで延長15.0キロメートル。標高差527メートルを約55分で駆け登る。ようやく中間地点の中強羅駅
ついに早雲山に着き期待が膨らみます。山の上方中央に小さな「大文字」が見えます?お盆8/16には送り火と花火も上がるそうでびっくり!京都だけではなかったのですね(>_<)
急いでロープウエイ乗り場へ向かうと流石、人気の観光コース!既に行列が…それでも1分間隔で次々来るのですぐに乗れました

 なんとなく少し雲が下りてきている気配でドキドキしますが、いよいよここから大涌谷を目指します!さーて、私にしては思い切った行動、深夜バスの疲れも寝不足も重い荷物もなんのその(>_<)「箱根黄金ルート」で人生初の富士山様とファーストコンタクトなるか???

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