玉城和美の描き絵空間

琳派の元禄文化「かきえ」を令和へ繋ぐ絵師の活動日誌

②命の島 徳之島の秘密を探して

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ウンブギ入口
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吸い込まれそうな鍾乳洞入口
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ウンブギ周囲の歩く木ガジュマル
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お世話になった一軒家の庭と自転車
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庭から石段を上がると遺跡
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遺跡「古勝森」の説明看板

アラフォーで芸大へ進みプロデビューして12年。コロナ騒ぎがまだ遠い外国の話だった今年2月に「25日間の徳之島ホームスティ」という好機を得た。
造形大空間演出デザイン卒の芸術学士でもある描き絵師としては、白内障術後休養も大事だが、物見遊山の旅ではなくアートフィールドワークとして成立させたかった。
テーマとコンセプトは三つ。
1 命の島の秘密を五感でみつけたい
2 奄美独特のモチーフをスケッチしたい
3 日本のゴーギャン田中一村の生き方と作品モチーフに触れたい
結論から言えば、全てに素晴らしい出会いがあり、来年秋開催予定の第10回個展会場では、田中一村には程遠いが南国の色が咲き乱れることになるだろう。また、別宅を貸してくれた徳之島のホストが関わっている幼児保育や支援の施設で実現した「絵本だいこんだいすき読み聞かせ」や「描き絵ワークショップ」をきっかけに、自身の卒業制作で先送りにした「絵画教育プラン」を熱く思い出させるような「絵画療育」という新たな目標も生まれた。
滞在中のエピソードと成果物は、膨大な画像を整理しながら、「ステイアットホーム」中にゆっくりとブログに綴っていきたい。
本日の画像は、空港に迎えに来てくれたホスト、小夜子さんが一番に連れて行ってくれた「ウンブギ(水中洞窟)」と、私が一人暮らしするには広過ぎる一軒家の敷地内にある「古勝森(塚)」で、どちらも物凄いパワースポットだ。
ウンブギは、ガジュマルが鬱蒼と生えている湿った谷間のような静かな空間に、ぽかりと口をあけたエメラルドグリーンの水場。際まで降りると、鍾乳石が映り込むほどの透明感の水とひんやりとした冷気だが、妙にザワザワと温かい息吹を感じる。希少固有種の水中生物の呼吸か?じっと眺めていると水が湧いてくるような水泡が上がってきて吸い込まれるような神秘を感じたので、ちょっと怖くなってしゃがみこむ。手を合わせて「島の神様、一か月お世話になります。命の島の秘密を私にも感じさせてください。私と描き絵で繋がる人たちが、いつも笑って穏やかに暮らせますように。」と拝礼。
昨年、ケーブダイビング調査で、洞窟は数キロ離れた海と繋がる日本最大級の海底鍾乳洞であること、縄文式土器が沈んでいるなど学術研究的にも大変な価値があることが判明した。
「古勝森」の説明は、画像の看板の通り。庭から石段を上がるとシーサーに守られたお墓と大樹木。出入りの度にお参りして掃き清めているうちに、ご縁が繋がってワークショップお招きの電話が鳴ることに・・・

掲載画像の著作権は全て(C)玉城和美にあります。 「玉城和美の描き絵空間」は特許庁認可済(商標登録第5483574号)