玉城和美の描き絵空間

琳派の元禄文化「かきえ」を令和へ繋ぐ絵師の活動日誌

一年越しの徳之島オーダーできました

この一か月はとても筆が進みました。オーダーなので画像添付できませんが、タペストリー(幅60丈85の芭蕉布)に小さくて白い花と新芽を中央に、そこから伸びる青い大きなヤツデのような葉っぱとパパイヤの実を画面一杯に描きました。島では、暮らしの中でごく普通に青いパパイヤを野菜として食されます。お庭や小さな畑に何本も、そう、まるで京都の桜や紅葉のように植えられているのです。元気を取り戻せたので、一年前の異国情緒の感動が鮮やかに蘇り、心のまま自由に描くことができました。
もう一作は、ご自分への還暦祝の大判ストール。「和美さんらしい作品を自由に…」と、作家冥利に尽きる難しいオーダーです。身に着けるだけではなくインテリアとしても、どの向きでも使えるように、また、島の日差しの強さを考慮して本麻の縦長大判ストールを選び、京都と島の季節のお花や女性の厄除け吉祥文様の果実を幾つか選んで丸紋のようにデザインしました。
プレッシャーを楽しむキャパの余裕も戻ったようで、何よりも嬉しい完成作品を眺めながら手料理で祝杯!
予定通り11月に10回目の記念個展も開けるかもしれない…と、前向きな気持ちになれました。運気が良いときは色々なことがうまく繋がるようで、晴れて自粛も明け、元生徒さんが島へ行く際に大事に作品を預かって手渡しに行ってくれることになりました。

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