運転手さんとうまく遭遇できたおかげで、午後からはえくぼハウスで待っていてくださった遠藤優美子さんとゆっくりとお茶できた。同年代の女同士、親友のように深い話もできて女川をより近く感じ、また遊びに来たいなあと思った。お昼を食べる暇もなかった日には、サンマの甘煮や葛切など皆さんの差し入れを頂き有り難かった。「東北は皆こんな感じで優しいのだけど、震災の後あまりにもよそから多くの人が入ってきて・・・色々すごく助けられたのだけど、中には支援するという大きな話だけで振り回されて疲れる感じもあったり・・だから最初はどうしても警戒心があって、ごめんなさいね。失礼はなかったかしら?」と謝られてしまった。
そういえば鈴木さんも「最初は、来るってハガキもらってどうしようか迷ったんだよ。震災泥棒や嫌な目も見てきたしね。だけど、若い屈強な男性らが瓦礫を片付けてくださったり、泥の中から誰のものかわからない家財道具やアルバムを拾い上げて、写真を綺麗に修復してくださったり、外の人に沢山お世話にもなったから。こういう形でよその人とお付き合いするのもいいのかなと・・・それに、あんたは優美子ちゃんの知り合いだから。」と同じようなことをおっしゃっていた。