玉城和美の描き絵空間

琳派の元禄文化「かきえ」を令和へ繋ぐ絵師の活動日誌

明日、千秋楽😌

秋空の下1ヶ月通い慣れた道、JR石山から瀬田川沿いに唐橋まで土手の光を感じながら徒歩20分。唐橋を拝み、深呼吸してから「第11回玉城和美の描き絵空間展」会場、料亭あみ定さんの暖簾をくぐる。
フロントギャラリー内の私の席は琵琶湖から引き揚げられた舟板の再生テーブル。いつものようにお弁当の入ったリュックを下ろし芳名帖を見てびっくり❗
京都造形芸術大学 松井利夫」とサイン。2008年初個展以降「先生、今度こそ観に来てね。」「勿論行くよ。」のお約束をついに果たして立ち寄ってくださったようだ。
「皆勤賞で通ってるのに、なんでまた閉館帰宅後に?」残念~😥と思うと同時に、「お会いできなくとも絵はしっかり観てくださったはず😆チャンス到来♥️」ワクワクしながらお昼休みを狙ってお電話してみた。
「はいはい、あー、タマキ?時間がようわからなくて店も開いてたし入ったんやけど…え?毎日通ってるん?偉いなあ!しかし、ほんまに色んなことやってるねえ。」と相変わらずの松井節。
「民芸のように広く皆さんに喜んでもらえる描き絵師でいて欲しい、妙に美術工芸品のようになって欲しくないなあと僕は思ってたから、今の状態はとてもエエ感じ。ぶれてないし全く迷いがない。方向性に間違いないね」と誉めて戴けた😊
通学当時の40代は、消費と依存の人生が苦しく常に心が砂のように乾いていた。「自分探しの旅」のつもりで18歳に戻って入学願書を出したものの、与えられた課題=敷かれたレールの上を落ちないよう歩くのは得意だが、芸大の卒業制作となると簡単にはいかない。
リサーチやデザインプロデュース、プレゼン能力も必要で、学生自身のブランド化と覚悟を試すかのようにダメ出しされる。
その度、ノージャンルで絵の師匠も持たない自信の無さが露見し、描き絵で空間演出する術が着ること以外に全く思い付かない。
要は、作家本人が自身を愛し信じられないことがアーティストとして大問題だという指摘だったのだが、目前の評価に揺らいでドン底に落ちていく日々。追い詰められた私を案じつつ卒業まで導いてくださった恩師の御一人なのだ。
思い返せば入学説明会で「画風が出来てるから洋画、日本画、染色コースに行っても教授と喧嘩になるだけだよ、うちの空間演出デザインコースへおいで。自由になんでもやりたいように好きにしていいから❗」と勧誘してくださった松井利夫という宇宙人との出逢いがあったからこそ、描き絵師としての今がある♥️
心からの敬意と感謝を込めて、当分は次の個展の予定を取らずにじっくりと自分のための作品作りにエネチャージ、インプットに専念してみる時期が来たと確信するのであった。



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