玉城和美の描き絵空間

琳派の元禄文化「かきえ」を令和へ繋ぐ絵師の活動日誌

あれから10年、これから10年?

「最近、かぶれやすいので肌触りの良いネッカチーフはないかしら?」と心友が短い帰京の合間を縫ってアトリエへ寄ってくれた。彼女の好きな「グリーンとトルコブルーで描かれた葡萄」この子(私は自分の作品をこう呼ぶ)は私のお気に入りなのに、なぜか第7,8,9回と4年半も個展会場で出逢いがなかったのだが、「大判50センチ画シルクタッチの美しい白綿ブロード」という素材仕様もニーズにぴったりで、まるで長年彼女を待っていたかのように即お嫁入りとなった。
そしてもう一つのサプライズは、仕事部屋のドア上に掛けてある商標登録証を見上げながら「延長納付した?」と聞くのだ。数年前にお茶に来てくれた時も、「切れてからだとややこしいから早めに申請したほうがいいよ!」と勧めてくれていたのに、事務処理に横着な私は「お便りきてないよ、まだまだ先ちゃう?」と答えつつも急に不安になって、彼女を見送ってすぐに特許庁ホームページ検索。分かり辛いので電話確認してビックリ!
年金納付手続き(登録を延長申請して特許料を前払いする事)は自己申告制で彼女が言ってた通り、登録日からきっちり10年で失効との事。それまでに申請書類を取り寄せて郵便局で5年分割もしくは10年分の特許印紙を購入添付して書留郵送する仕組み。丁寧に説明してくださった電話の向こうで「お友達に感謝ですね、しかも次年度から特許料が改正(値上げ!!!)されるので今月31日までに投函してくだされば10年分38,800円でいけます。」と声が弾んでいる。
「ほんまですね!ありがとうございます!」と言いながらダウンロード。「それにしても10年後って私何歳?5年分割でもええかな…」

仕事部屋へ入るドア上壁面
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商標登録有効期限10年満了直前
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お気に入りの卒業証書 御年45歳でした
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