玉城和美の描き絵空間

琳派の元禄文化「かきえ」を令和へ繋ぐ絵師の活動日誌

恩師、田村先生に捧ぐ

京都造形芸術大学空間演出デザインコースの田村教授が72歳の若さで逝ってしまわれました。
2006年卒業制作で、描き絵作品でどのように空間演出したらよいのか?途方に暮れたとき「お前が充分頑張ったことを僕は知っている。このまま白旗一枚掲げるだけでも卒業させてやるから、自分を信じて初志貫徹しなさい。」と共に戦ってくださり、「玉城和美の空間演出」の今があります。
「君にはデザイナーではなく、ずっと絵描きでいて欲しいし、定期的な個展開催が大切。前回の個展からこの1年半、自分の芸術とどう向き合ってきたか、会場で独り静かに作品と対峙して欲しい。」と、毎回、観に来て下さいました。
今年四月、いつものようにツーショット撮影で並んだとき、「お前、そんなに大きかったか?ああ、俺が縮んだのか・・」と笑顔がしんどそうでした。「これからはなんでもありやで。」と片手挙げて去っていかれた姿を思うと涙がとまりません。
「やっと余白の美を覚えてくれたな。」など保守的なコメントが多かっただけに、最後の言葉はとても印象的。
遺言のようなメッセージを励みに、2019年11月26日〜12月1日、次回の個展を予約。田村先生、本当にありがとうございました!玉城和美、なんでもありで頑張ります!!

掲載画像の著作権は全て(C)玉城和美にあります。 「玉城和美の描き絵空間」は特許庁認可済(商標登録第5483574号)