毎度のことながら、一ヶ月前からアトリエは引っ越しのようなお祭り騒ぎです。
DMを出し終わると、「もう7回めなんや?!頑張ってるね〜。」という電話や、「近くの喫茶店に置いてもらえるようお願いしました。」という嬉しいメールがきて、何よりの励みになります。プレッシャーはあいかわらずありますが、やりたいことをさせてもらえている環境に感謝することで、なんとか乗りきれるようになってきました。
自分が健康であることもそうですが、身内や友人の応援、仕入れ先や仕上げの業者さんなど、色々な分野のサポーターの存在、そして何よりも、毎回楽しみに初日を待って、いそいそと会場へ来てくださるお客様の笑顔が嬉しくて、1年半に一度、6日間の贅沢なお祭りを続けてこれました。
「個展は、作家にとっての途中駅のようなもので、前回の個展から今回までどんなふうに画業に向き合ってきたかを、客観的に見つめて静かに反省する場だ。」と造形大の恩師、田村先生がおっしゃったことを思い出します。
「あなたには、デザイナーでもビジネスマンでもなく画家でいてほしい。」と、大阪日日新聞に「見つめ直す日本の古文化〜玉城和美の描き絵」という大きなコラムを書いてくださった要真理子先生の記事を読む度に、いつまでそういられるだろうかと案じつつ、「原点に戻る」というテーマで走ってきたマラソンも、もうすぐゴールです。