玉城和美の描き絵空間

琳派の元禄文化「かきえ」を令和へ繋ぐ絵師の活動日誌

後輩からのメール

震災復興支援として、京都造形大学の恩師が始められた「一汁一菜の器」プロジェクトが大きく展開してきています。初めは不用品の器を集めて、巾着や風呂敷、東袋に、深皿、飯碗、汁碗兼小鉢、湯呑をワンセット一人分の食器として包み、被災地に送るというものだったのですが、震災から半年がたち環境や事情の変化に伴い、平等配布の困難と、全てボランティアで配送費も持ち出しでは継続しないことから、プロの陶芸家が制作して一万円で販売、売り上げの半分を被災地に送るという方向に向かっているそうです。それでも、作家の皆さんには頭が下がります。
私も、先月末に大学で行われた陶芸制作ワークショップに、せめてもの思いで丸二日間、雑用お手伝いさんとして参加してきました。絵付けをしているだけで、陶芸は全くの素人ですが、教えていただきながら、型をつかって深皿も作りました。土の感触ははあたたかく、とても癒されました。古代から、水を求めて川の側で人が集まり、暮らしが始まると、やがて村ができ、文明が起こり、土をこねて器を作り、植物を使って布を織織る。生活の道具を調達するためだけではなく、陶芸や染色という美術工芸として発展していった理由は、自然を相手に手仕事することの楽しさが大きいとよくわかりました。
さて、そんなワークショップで出会った空間演出デザインコースの後輩から、嬉しいお便りが届きましたのでご紹介いたします。

「陶芸ワークショップでお会いした通信空デ在学生、福岡で手芸材料屋を営んでるとお話しさせていただいた者です。スクーリングやテキスト課題に追われやっと一段落したので、ホームページにお邪魔して、いろいろと記事を拝見させていただきました。体調が今一つおもわしくないとのことでしたのでメールを送るのもどうかと思ったのですが、ホームページで今までの活動やこれからのことを拝見させていただいてすごく力をいただいたので、このご縁に感謝して御礼だけでも・・と思いまして。能動的にさまざまな活動をされてることやブログの言葉から、背中を押されました。ありがとうございます。これも何かの縁だと思いますので今後とも後輩として繋がっていただけたら嬉しいです。ブログにコメント、のつもりで書いておりますので返信は不要です。夏の終わりはカラダをゆっくり休める時期かと思います。どうぞご無理はされませんように。」

Uさん、ありがとう!心配かけてすみません。アトリエオープンで嬉しくて、ちょっと張り切りすぎたのだと思います。本日、定期健診で再発などの異常なし、炎症反応もなかったので、免疫力をアップさせるためにカラダが戦っている微熱と判断、投薬なしでうまくつきあって、少しゆっくりと様子を見ることにします。

掲載画像の著作権は全て(C)玉城和美にあります。 「玉城和美の描き絵空間」は特許庁認可済(商標登録第5483574号)