玉城和美の描き絵空間

琳派の元禄文化「かきえ」を令和へ繋ぐ絵師の活動日誌

ふるあめりかに袖はぬらさじ

南座有吉佐和子作、坂東玉三郎主演のお芝居を観にいきました。南座へ出かけるのは二年ぶりでしょうか。まだ初日から三日目のせいか、せりふをかんだり、暗転に手間取ったりバタバタしたところもありましたが、見ごたえのある舞台でした。20代の頃、切符を頂いて観た同じ演目は、暗くて難しくてちっとも面白くありませんでした。ストーリーも全く記憶にありません。玉三郎さんの円熟ぶりもさることながら、私自身が良い意味で年を重ねたのか、今回はじっくりと愉しませていただき、こんな茶目っ気ある喜劇だったのかと改めて知り、びっくりしました。
なによりも素敵だったのは、たった一人でのカーテンコール。まるでバレリーナのようにしっとりとあでやかで美しく、本当に見とれました。目に焼き付いて離れないカーテンコールでした。不思議と、彼と目が合った気がしました。回りの観客もきっと皆全員がそう感じていたことでしょう。 プロですねえ・・・

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