玉城和美の描き絵空間

琳派の元禄文化「かきえ」を令和へ繋ぐ絵師の活動日誌

金環日食

若いときから、流行には飛びつきませんし、ミーハーでもなく、どちらかといえば世間に疎い私が、今回だけは一ヶ月前からフィーバー。月と太陽が重なった光を浴びながら指輪をもらえるなんて、これは観なくては!しかも、京都市内ではまん丸にはならないけれど、私が暮らす洛東ではリングと出会えるというではありませんか?!
早速色々調べました。専用めがねがいること。定価2000円は高いけれど、JISマーク付きでないと、目を守る機能は怪しいこと。地点によって、日食の時刻も長さも変わること。欠け初めからラストまで2時間に及ぶ天体ショウであること。三日前には全ての準備を整え、建物の影にならず、車の心配もなく座れるところを探しました。これまたラッキー!マンションは、少し土地が高い所に建っているので、東玄関でたとこの階段からばっちり。当日は、お天気にも恵まれ、暑くも寒くもなくベストコンディション、6時17分からスケッチブック片手にご対面。めがね越しの太陽は驚くほど小さい。ご近所さんも一杯出てこられて、皆でめがねを回して愉しみました。木漏れ日の影は、ほんとに青海波のようで、見つけたときには、老いも若きも子どものようにキャーキャーはしゃぎました。太陽のリングというよりは、月の丸い塊をとても意識した瞬間でした。
最後のおちょぼ口もかわいらしかったです。今日はその印象を、七色グラデーションで、蓮のドレスの一部に描きました。

掲載画像の著作権は全て(C)玉城和美にあります。 「玉城和美の描き絵空間」は特許庁認可済(商標登録第5483574号)