玉城和美の描き絵空間

琳派の元禄文化「かきえ」を令和へ繋ぐ絵師の活動日誌

国際シンポジウム『21世紀の風景表象ー風景の構築と自然の認識』

『見つめ直す日本の古文化』というタイトルで、大阪日日新聞「関西美術探訪」に私と描き絵を取り上げて書いてくださった(記事は「玉城和美の描き絵空間」HPに掲載中)大阪大学の要真理子先生からお誘いを頂き、立命館大学国際言語文化研究所主催、美学会後援の国際シンポジウムに参加してきました。
朝から夕方まで一日かかって、ヨーロッパとアジアから招かれたそうそうたる講師陣の英語スピーチとディスカッションで、自然をテーマに描く私にとってはとても興味深いテーマでした。同時通訳があるとはいえ、生まれ育った文化の違いや専門言語の難しさから、少しニュアンスが違う訳や難解な場面もありましたが、大変実りの多い学会でした。
「私はやっぱり勉強が好きだな〜」と思いました。大学時代に毎月10日と25日の締め切りには必ず制作物とレポートを自宅で仕上げて郵送、月1〜3回ペースで金土日と登校、10代の通学生に混じって二条城ライトアップやいきもの研究会などの産官学プロジェクトに参加して3年間ガンガン勉強して楽しかったことを懐かしく思い出し、「あの体力と熱情をもって原点に立ち返り、真摯に精進しなくっちゃ!」と元気100倍もらって帰宅しました。
おかげさまでアトリエオープンしてからオーダーが増えて忙しく過ごしています。「描き絵とともに365日暮らす」というコンセプトで長く作家活動を継続、しかも作品のレベルアップをしていくためには、公私共に根気を生み出すスケジュール管理の工夫が必要だと気付きました。
「絵を描くことは肉体労働、健康な体が生み出す健全な精神が原動力」という千住学長の言葉を思い出させる一日でした。

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