玉城和美の描き絵空間

琳派の元禄文化「かきえ」を令和へ繋ぐ絵師の活動日誌

「2012年玉城和美の描き絵空間展」会場風景②


入って正面の壁には、「平成小袖」と「浪漫」を展示しました。キモノは、綿絽の単仕立。私の次回の個展衣装になる予定です。スパッツの上にドレスのように羽織ってもいいかなと思っています。帯は、荒い生地で自分で縫った昼夜帯で、片面はキモノと同じ葡萄、もう片面は京野菜を描きました。かなり長く少し幅広なので、帯揚げと帯締めを使って文庫変わり結びがいろいろできて便利です。
江戸時代の古文化、「描絵」の原点の小袖。初挑戦のキモノは、会場の評判もよく、若い男性でWebやパッケージデザイナーの方にも、「面白い」と、とても興味を持ってもらえて嬉しかったです。日傘は、本麻で、美しい天然木の持ち手がついています。大好きなゆすら梅がはんなりと咲いて実も沢山なりました。日傘は、時期と私の体調のタイミングがあわず、三年越しでようやく納品となりました。
作務衣は、珍しい鶯色の綿紡ぎで、北九州在住のOさんのオーダー品。蕎麦打ち名人さんで、今年の観月祭りのパフォーマンスでお披露目されるそうです。絵柄は、京野菜と蕎麦の花。陣羽織のように思い切り派手に歌舞いて描きました。こんな濃い地色に描けたのは初めて。一部、地色を抜いてから描く技法も習得しました。
足袋や半襟、扇子など、お手持ちの和装小物にも、ご予算に合わせてお好みの絵柄で描かせて頂きます。(お問い合わせは、info@kakie.jpまで)

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