玉城和美の描き絵空間

琳派の元禄文化「かきえ」を令和へ繋ぐ絵師の活動日誌

メイン作品

100号ウオールパネル2点組が無事に完成、大学の夏の祭事に提出できました。タイトルは「春分清明」と「穀雨立夏」。24節気通り3〜5月にかけて空間採集した数種類の花鳥がモチーフです。それぞれの新芽にスポットを当てて描きました。藤がからみつく桜が時の流れを表現しています。満開から葉がでてやがて実に成る、その新芽を食む蚕のような蝶の幼虫。藤の密を吸う熊蜂がどこか向こうへ向かいます。木々の下の畑や土手では蕗の薹が伸びて綿毛を飛ばし、種を取るためにそのままにされた蕪に菜花が咲く・・そんな春の営みの世界を描きたいと思いました。アトリや蛙、こどものころ唯一触れたでんでん虫も一役買って、じっと眺めているとストーリーが想像できるような絵になりました。ヤツデも初めて描きましたが、どんな植物でも命あるものは花が咲き実に成るのですね。

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