玉城和美の描き絵空間

琳派の元禄文化「かきえ」を令和へ繋ぐ絵師の活動日誌

女川えくぼハウス訪問②

前回はお手玉を作っていただいたのですが、小さいので縫うのがちょっと大変だったそうです。過去のチャリテイ人気作品は、ペットボトル入れやシュシュなどですが、買ってくださった方の意見は、使えるものが嬉しいとのことでした。リピーターも多いので、目新しいもので、三者とも笑顔でハッピーになれるものは?とデザインを含めて思案中です。三者とは、支援金の受け取り側でもありますが、私の布をつかって一緒に作ってくださるえくぼハウスの手芸メンバー、個展会場で財布を開いてくださるお客様、そして企画運営する私です。
長年守ってきた家や土地、大切な家族や友達の命、仕事や暮らし、東北そのものを破壊した大地震津波。私と同じ甲状腺癌を誘引する放射能漏れ。信じられないような天災と人災のダブルパンチで受けられた怖くて辛くて悲しくて悔しい思いを、遠く離れて平穏無事に生きている私たちが全て共感して、なおかつ継続支援することはとても難しいことだと思います。
よう頑張るねと心配されますが、そんなたいそうなことではなくて、お見舞いのように一時でも気晴らしになってもらえることはなんだろう。自分の絵で何かできないだろうかというささやかな気持ちから始まったことです。継続することが一番大切だと思って、毎回個展会場にチャリティコーナーを設けていますが、三者三様、お互いに時を重ねるごとに、無理したら、ほんまに続かへんとますます実感しています。
なので、誰にでも楽しく簡単に縫えるデザイン。そして見た目も美しくつかいやすい値打ちのある残る物。あとは、労力以外の持ち出し費用がなるべくかからないもの・・・

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