玉城和美の描き絵空間

琳派の元禄文化「かきえ」を令和へ繋ぐ絵師の活動日誌

平成琳派

京都造形芸術大学に入学後、一番最初の「空間採集」という授業でお世話になった藤井秀雪先生に、今年の春の個展会場で「僕は、ずっと前から、君は平成の琳派を意識してやってくれていると思っていたよ。新聞の見出しをみたとき、世の中が気付くのが遅いと思ったくらいだね。」と嬉しいことを言って頂きました。
退官されて東京へ戻られる直前に、奥様と来てくださったので、かなり身内びいきのリップサービスですが、卒業制作に入っても、まだ自分を信じられず、やりたいことが多すぎて欲を捨てることができず、焦る心を持て余していた迷える子羊を終始一貫して認めてくださり、励ましてくださった先生。最後のはなむけを頂き、本当に感謝しています。
今年は琳派400年記念で、どこもかしこも琳派一色ですが、文献と資料写真から得た知識が、実物を実際に沢山観ることができたことで、自分の中で消化され、しっかりと血や肉、描く指針になっていく感じがします。こういうアプローチを覚えたのも、空間演出デザインコースの学びからです。
制作に迷い悩むとき、いつも思い出す先生の言葉です。

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