玉城和美の描き絵空間

琳派の元禄文化「かきえ」を令和へ繋ぐ絵師の活動日誌

ドレスお披露目

グリーンとピンクの玉虫色タフタ生地でシンプルなロングドレスを縫製。そこへ五色椿を描きました。通算半年かかった大作です。
椿はちょっと敬遠してきたのですが、花天井で有名な平岡八幡で宮司さんのお話を伺い、江戸の武士でさえ上向きに首から落ちるのは潔いといわれてきた高貴な花だと知りました。そういえば茶花にもつかわれ、お洒落なマダムから帯に描いてほしいとオーダーもありました。
「椿は春を告げる花で葉っぱの挿し木でも命をつなげることができ、ご神木は樹齢200年という縁起のよい木。内裏には珍しい熨斗椿も描かれ、特に白い蕾にひとつだけ願かけすると、開花とともに成就するといわれている。江戸時代には朝顔の次に椿ブームがおき、庶民には高嶺の花だった・・・」そうです。境内の美しい椿の数々をスケッチしながら、DMにつかう作品にもピンクの八重椿を描いているので、ばっちり!と一目ぼれで決めました。
トルソーに飾って眺めていると疲れも飛びます。

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