玉城和美の描き絵空間

琳派の元禄文化「かきえ」を令和へ繋ぐ絵師の活動日誌

職人仕事

熊本県山鹿市ディフェランスというプロバンス地方のアンティークを扱ったショップがあります。ナイスガイのフランス人の旦那様と暮らすうちに、骨董にはまってしまわれた素敵な日本人の奥様がご夫婦で経営されているのですが、日本にいながらにして本物のフランスを感じることができる貴重なお店です。
店に入ったとたん一目惚れして買った1920年代のオールドバカラの小さなワイングラスは、とても細かい細工が手彫りされています。現代とガラスの組成が違うそうで、乾杯の音色はまるで鉄琴のようなクリアさ。時代の奥を感じます。もう一品は1940年頃に手描きされたリモージュのお皿。スープ皿にもなるような平皿です。ワインレッドピンクの花が美しい野草が大胆に描かれ周囲には金模様が施されています。職人さんの手描きでグラスとともにブルジョア階級のオーダー食器だそうです。
私も時代を超えて愛されるような仕事を一度でいいからしてみたいです。

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