玉城和美の描き絵空間

琳派の元禄文化「かきえ」を令和へ繋ぐ絵師の活動日誌

秋の気配

借景のありがたさ、部屋から見える景色は、季節を感じられる芝生と桜並木が一面に広がっているのですが、今年の京都は朝晩の冷え込みが早かったので、葉先が黄変し、すっかり秋の気配です。ここ十年、温暖化の影響で合服を着る機会がなくなりミュールから即ブーツのまるで二季節だったので、七部袖の綿ジャケットなど秋服を断シャリしてしまった矢先、う〜ん。
不思議なもので秋色を目にすると、春の花を描いても、ついつい画面が濃く色づいてしまいます。人の手で作り出す絵にも旬あり、です。今日は、春の個展準備の制作をちょっと忘れて、ベランダで可愛く咲いている背丈の小さいワインピンクのコスモスを、大きなお皿に思い切り描くことにします。

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