玉城和美の描き絵空間

琳派の元禄文化「かきえ」を令和へ繋ぐ絵師の活動日誌

アーティスト・イン・レジデンス 「サイネンショー」

昨日の大学の集まりで、久しぶりに大好きな松井教授とゆっくり話すことができました。最近、九州へ湯治に行くことが多いのだけれど、食べ物は新鮮で美味しくて温泉は魅力的、いろんな発想がどんどん沸いてきて、行くと元気をもらえるし、帰宅すると制作が進んでいい感じですと報告したら、「それこそ、まさにアート・イン・レジデンスだね。いいんじゃない?もっともっと出かけて、向こうで展覧会するとか住んじゃうとか?」といわれました。
作家が住まいや暮らしを地方に移して、その地域空間のモノを生かし、地元の人も巻き込んでモノづくりするカタチですが、先生は本当に面白い企画をひねりだす天才です。
9月6日まで京都市下京区富小路のボイスギャラリーで開催されている「再燃焼展」もそのひとつ。かつて大切につかわれていたラーメン鉢を、丹後半島の穴窯に運び、古民家の解体材を燃料に再燃焼。1300度の高温に耐え切れず変形、色がとび柄が抜け、器に降り積もった灰が溶け流れて、深いビードロの器に生まれ変わったそうです。さらに内側の釉薬の貫入をとめるために、漆をたっぷり塗るところは、まさに松井利夫流。
詳しくは075-341-0222またはwww.voicegallery.orgまで。

掲載画像の著作権は全て(C)玉城和美にあります。 「玉城和美の描き絵空間」は特許庁認可済(商標登録第5483574号)