玉城和美の描き絵空間

琳派の元禄文化「かきえ」を令和へ繋ぐ絵師の活動日誌

心の友

大学時代はまだ滋賀県大津市に住んでいました。当時は運転していたので、車に材料や道具、お弁当や着替えを山のように積み込んでの通学生活。通信の授業は、自宅で制作して郵送する添削課題と、大学で朝9時〜6時まで5講義を3日連続で受けるスクーリングと、単位を取得するための試験があります。働きながら4年で卒業することは結構大変です。
卒業制作(論文に当たる)に入ると、美術でも工芸でもデザインでもない、ただ布に好きに描いたものを、どうしたら作品として、しかも空間演出デザインコースの教授に認めてもらえるのか、アートとして昇華させるには?と、今では笑い話ですが、芸術家を目指す青春物語のように思いつめ、ボロボロになってしょっちゅう泣いていました。「もうやめたい」そう思ったとき、何人もの主婦友達が「タマキは私達の希望の星なんやから最後まで頑張り!」と励まして、気持ちを休ませたり、差し入れなど応援してくれたことを懐かしく思い出します。
明日は、夕方から大学で卒業生の集まりがあるので、逃げ場にさせてもらっていた心の友Oちゃんちに寄りたいと久しぶりに電話しました。「暑いときやし、お素麺でよかったら一緒にお昼しよ!」何年たってもナイスパスをくれて本当に嬉しいです。

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