玉城和美の描き絵空間

琳派の元禄文化「かきえ」を令和へ繋ぐ絵師の活動日誌

空D

マスコミによると、空前の海外旅行者ブーム、日本での外国人相手のビジネスが取りざたされ、どこもかしこもあの手この手で誘致、いまいち残念な結果に終わっている中、ビジネスヒントは、日本の「おもてなしの心」「モノづくり」にヒントがあると、今、注目されている視点だと大きく報じていました。が、このキーワードは、私が学んだ空間演出デザインコース(通称空D)では、10年以上前からの常識。当時は、モノづくりの技術を教えない芸術大学として、賛否両論あったようですが、ビジネスとして成立するかどうか以前に、自分が面白いと思うことを、いかにクオリティをあげて発信するか?どうしたら、受け取って欲しい相手に、心地よく喜んでもらえるか?を必死で考える授業ばかりで、とても斬新でした。そんな大学の新しいデザインセンスを求めて、京都の企業さん方が面白がって集まり、学生を対象としたプロジェクトの募集が多数ありました。実際に生産販売している現場での生きた体験授業として、単位にはなりませんが、通学生に混じってできる限り参加、とてもエキサイティングでシビアでした。それらの集大成が卒業制作であり、今の私の活動そのものにつながっています。
空D創始者の大野木啓人教授の口癖は、「あなたもHAPPY,私もHAPPY!」でした。とてもシンプルかつ潔く熱い信念を植え付けて頂いたことは、私の財産だと思っています。

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