玉城和美の描き絵空間

琳派の元禄文化「かきえ」を令和へ繋ぐ絵師の活動日誌

陶器市

山科の清水焼団地で、明日まで開催されている陶器市に初めて行ってきました。伝統的な清水焼だけではなく、若い作家さんの作品や、近畿各地からも、色々な焼き物が出ていました。来年の個展に出す上絵付け用の「無地でシンプルで暖かい手仕事の器」を探しに出かけたのですが、普段づかいにちょうど良いくらいで、描きやすそうな(磁器と陶器の間くらいの)柔らかい土と色のスープカップやマグカップ、伝統的な抹茶茶碗だけれど、上薬が窯変していたり、カタチが面白かったりと、一点モノばかり、いくつか掘り出し物を見つけました。
冬場の寒いときに、水を使わずにコタツに入ってでもできる上絵付けは、良い気分転換にもなり、また、個展でお求め安い人気作品でもあります。いまのうちに、気に入った素材を探しておくこと、これはとても大切。
今年の春の個展、夏の公募展で頂いたオーダーも、ようやく一段落してきたので、里山の秋の気配が深まって、木々が美しく色づいているうちに、あちこちこまめに出かけてスケッチするようにしています。
季節に合わせてコロコロ変わる体調や気分。無理せずにできるときにできる準備をして、やってくる良いテンションの波をつかまえて、エイヤっと、作品作りができるようにすること。これが、ここ最近の私の一番大切なお仕事かな。

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