玉城和美の描き絵空間

琳派の元禄文化「かきえ」を令和へ繋ぐ絵師の活動日誌

本麻ロング大判ショール

一目ぼれするような日本製のとっても上質な大判のショールを見つけました。本麻ですが、柔らかい肌触り。羽織ると、ボリューム感があって、肌や洋服が透けてゴージャスです。生地本来が持つ存在感がいい。また、かなり長さと巾があるので冬のカシミヤにも負けず劣らず。街歩きしながら、こういうハイクオリティな素材に出会うと、後先考えず、つい仕入れてしまいます。古代紫から白と鼠色からベージュのツーパターンで、グラデーションの地染めが入っているのも面白い。重ねたときの地染めの色の出方を生かして、とりあえず自分のために大柄の葡萄を描き絵。目が粗いので、はっきりとは輪郭がわかりにくいのですが、壁に飾って鑑賞する額絵とは違って、身に着けるモノは印象が柔らかいほうが美しいので、これぐらいアバウトな素材に大胆に思い切って描く作品も、また趣きが違って良いものです。
タイシルクのストールに恋して、竹を描いて巻いて大学へ行ったのは8年前。あれから、何種類のシルクやカシミヤ、綿麻やレーヨン、サイズもかがりかたも様々なストールにどれだけ描いてきたことでしょう。モチーフも、竹、蓮、桜、ゆすら梅、葡萄、ダリア、南天、椿、山茶花、コスモス、百合、紫陽花、琵琶、花しょうぶ、カラー、あけび、鹿ケ谷南瓜、赤蕪、水菜・・・
きっと200枚は越しますね・・・それらの作品が、いまも世界中で愛され大切にされていますように。そして、私と描き絵で繋がる人たちが、皆さん毎日笑って、豊かに憂いなく暮らせますように。

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