玉城和美の描き絵空間

琳派の元禄文化「かきえ」を令和へ繋ぐ絵師の活動日誌

ベランダ

ささやかなアトリエですが、一番のお気に入りは、明るさとベランダからの眺め。植え込みの向こうにプライベート芝生が続き、その先には桜並木と青い空。春に産卵、梅雨時に巣立ちなのか、枝から枝へよたよたのヒナがちゅんちゅんと鳴きながら飛び交います。雀以外はわかりませんが、3種類くらいの小鳥があちこちに巣を作っているらしく、100羽近くいるのではないかしら。
3月から始まった10年おきの大改修もようやく終盤、やっと足場とネットがはずされて、FMラジオも入り、明るく風通しもよみがえりました。植木鉢も出せるようになったので、早速、模様替え。古い建物の割には、結構広くて長いので、作業部屋から続くベランダスペースはモノを置かずに布を広げて描けるようにしました。室内より大胆に筆が振れるからです。
そして、接客したり、食事したり、テレビ見たりと便利な琉球畳スペースから続く部分には、レンガを敷き詰めて植木を並べました。新しく、桃太郎トマトと島ゴーヤ、ワイルドチェリー、ミントやバジル、タチアオイ、コスモスなどをゲットして1週間。お日様に恵まれ、まるで昔話のように、毎日スクスクと大きくなって、いろん表情を見せてくれます。息子からもらった、白木の手作り踏み台を置き、朝一番の漢方せんじ薬は、そこに腰掛けて植木たちと話しながらゆっくりと飲みます。お月見したり、暑い昼間でもしんどくても、居ながらにして野菜の新芽をスケッチできるように。う〜ん、なかなか良い感じ。

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