玉城和美の描き絵空間

琳派の元禄文化「かきえ」を令和へ繋ぐ絵師の活動日誌

スカーフの次は帯。キモノが大好きな私ですが、まだまだ知らないことがいっぱいあります。立て続けに個性的なサイズや柄いきのモダンな帯の問い合わせがあったので、いままでは業者さんに任せっぱなしだった帯の仕立て方と鯨尺寸法に始まり、つかえる生地の可能性や、体型や結び方に応じた理想の絵付け位置、描き絵前の地染めや湯のしなどを調べていくうちに、学生時代のようにどっぷりと探求にはまって制作ストップ状態ですが、充実した至福の時を過ごしています。
文献やネット検索したり、手持ちの古い帯をほどいても、どうしてもわからないことは、染色の伝統工芸作家さん、着付け師や呉服屋さん、帯の製造業者さん、仕立て屋さんなど、いろいろなご縁に意見を頂きます。
モノづくりを教える芸術教育では、こういう新しい試みを自分で切り開いていく工程をスタディと呼び、とても重要な時間とプロセスですが、いったんプロになってしまうと、そう簡単には誰も教えてくれません。また、スケジュールに追われると、スタディに時間を割くことも難しくなるので、仕事も遊びも人生7割快調走を心がけています。これは、気持ちのゆとりや健康にも良いようで、今月はとてもいい感じの一ヶ月でした。

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