玉城和美の描き絵空間

琳派の元禄文化「かきえ」を令和へ繋ぐ絵師の活動日誌

『中国近代絵画と日本』

切符を頂いたので、京都国立博物館で開催中の展覧会『中国近代絵画と日本』に行ってきました。私の描き絵の技法原点は、中国の古い墨絵、いわゆる国画という分野なので、絵の師匠に会いに行くようなワクワク感と身の引き締まる想いがありました。生で観るのは、北京美術館以来3年ぶり。またまた「う〜ん、旨いっ」とうなりっぱなしでした。特に好きな作家は、東洋のセザンヌ、色の魔術師ともいわれる斉白石です。中国での限定販売の画集を注文しました。好きな作家さんの図録は、眺めているだけで豊かな気持ちになって新しいイメージが沸くので、参考資料としてついつい買ってしまいます。
展覧会は、日本の琳派文人画との歴史関係などもよくわかる構成で、企画テーマやキャプションの作り方、展示の仕方が、美術館での展覧会とは、やはり一味違って、なかなか奥が深く、良いお勉強になりました。今回の切符のように、色々な大勢のお客様が、私の芸の肥やしにと、様々な形で応援してくださいます。商売ではなく、芸術で食べていくのは本当に大変なので、とても有り難く思います。

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