玉城和美の描き絵空間

琳派の元禄文化「かきえ」を令和へ繋ぐ絵師の活動日誌

4年後の恐怖

チェルノブイリのデータから、福島原発事故で被曝したこどもたちが、4年後に甲状腺癌になるリスクが高いと言われています。
子宮癌や乳癌、胃癌、大腸癌と同じように、全ての都道府県で、年齢や被爆に関係なく、希望者には1000円程度で検診が受けられるとよいのに・・・と思います。甲状腺の病気は、機能障害も含めて血液検査と専門医による触診でほとんどわかります。癌と確定するには、喉の腫瘍部分に直接針を刺して細胞を摂って調べないとわかりませんが、サイログロブリン血中濃度を調べれば、痛みも苦痛もなく大まかなことがわかるのです。
甲状腺の病気は、ヨードに関係が深いために、特に日本人女性に多いのですが、症状が更年期やプチ鬱や自律神経失調症による不定愁訴と似ているために誤診が多く、内科や婦人科に訴えても、一般的な血液検査をされるだけで、患者から希望しないと、滅多に甲状腺の項目を入れてくれません。知識のないお医者様もたくさんいらっしゃるし、腕の良い経験豊富な専門医は極めて少ないのが現状です。それくらい、甲状腺はまだまだ知られていない分野なのです。
だるさやしんどさや低体温、むくみなどで長年苦しんでおられる方は、まず内分泌科にかかって、血液検査で甲状腺の機能を調べてもらうことをお勧めします。
また、4年後に心配だとか保障云々と騒ぐ前に、国は甲状腺癌の啓蒙活動をして、もっと頚頭部癌を手術できる専門医を増やし、手術と入院を受け入れられる耳鼻咽喉科を持つ病院を整備して、今から備えるべきだと思います。
せめてもの救いは、甲状腺癌はとても穏やかでゆっくりと進行するものがほとんどです。但し、治療方法は手術しかありません。
私自身、再発のリスクが10年も続く中、一人の力では何もできませんが、描き絵のサポーターやファンの方々とご一緒に、何かお役に立てることがないだろうかと思います。

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