玉城和美の描き絵空間

琳派の元禄文化「かきえ」を令和へ繋ぐ絵師の活動日誌

金島桂華の世界

京都市北区にある堂本印象美術館へ金島桂華の花鳥画を観に行ってきました。
KANASHIMA KEIKA(1892〜1974)は、広島生まれ、大阪で日本画を学び、京都で竹内画壇で活躍、文展入選、1930年からは京都市美術工芸学校で教鞭をとった画家です。自然をスケッチ、鮮やかな色彩で旬の美しさを一瞬で捉えた、現在イチ押し、マイブームの画家です。
草木のうねりや花びらや鳥や猫などのフォルムが、男性とは思えない柔らかなカタチと線で思わず笑顔になります。
残念ながら、期待していた展覧会画集の販売はありませんでした。印刷技術も製本もいいかげんな大昔に一度だけ、しかも300部発行のみで画集が出版されていますが当然絶版。ちょっとしたプレミアがついているようです。
今回の展覧会は、花鳥大塚美術館所蔵品から、見ごたえのある作品が結構たくさん出品されていて堪能しました。
実物を初めて観た印象としては、写真よりうんと良い!!!
そして旨い・・・スケッチは正確で、構図は手を加えすぎず、でも基本に忠実。しかも流れや勢いが失われていない。背景処理や絹本のグラデーションもすごい技術力で、作品全体にパワーもある。綺麗ではなく美しいのです!
大画面2作組みの「葡萄とダリア」は久々の感動モノでした。
あ〜、いいな〜。。。創作意欲がガンガンわいてきました。ていうか、やっと個展疲れが取れて、感激できるキャパが復活してきたのかも・・・

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