玉城和美の描き絵空間

琳派の元禄文化「かきえ」を令和へ繋ぐ絵師の活動日誌

④海賊船で元箱根港→Rohen Resort & Lounge HAKONE→箱根神社へ

RoheN Resort & Lounge HAKONE

 深夜バスで小田原駅に着いた早朝から箱根黄黄金ルートで大冒険となった初日。残念ながら富士山ファーストコンタクトは叶わずでしたが丸4日滞在できるのできっと逢える(^_-)-☆

ピンクコロコロお供に「桃源台港」から飛び乗った海賊船は 寄木造りの床が美しいクイーン芦ノ湖号でした
台湾からお越しの孝行息子さんに「お母様とツーショット撮ろうか?」と伝えると大喜びで返礼撮影してくれました(^_^) 小田原駅で着替えた初日の作品衣装は墨葡萄のシャツと虹色筆遊びのデニム

今年は日本全国どの子も開花が早くてせわしないですね
 午後からは完全に曇り空。船内からの素晴らしいビュー撮影は、お天気回復を信じて明後日の再乗船に期待しつつ「元箱根港」で下船。京都からずっと頑張ってついてきてくれた20年物スーツケースを今回のお宿 RoheN Resort & Lounge HAKONEさんへ預けて箱根神社へご挨拶に。そのあと提携温泉宿「むさし」さんで日帰り入浴させてもらってからチェックインすることにしました。

ホテルから気持ちの良い神社通り~大鳥居~山階段を登って片道40分 美しい箱根神社境内に到着

 次回⑤では「映えポイントの湖畔に面した鳥居」ではなく芦ノ湖の守り神箱根神社さんをご紹介したいと思います( ^ω^)・・・


 

③強羅→早雲山~大涌谷~桃源台→芦ノ湖へ

 初日早朝に高速深夜バスで小田原駅に到着。「のんびり日帰り温泉に浸かってほっこりしている私」と、「登山列車・ケーブル・ロープウエイを乗り継ぐ黄金ルートで芦ノ湖へ向かっている私」をイメージした時にどちらが心地良く感じるか?答えは明白、後者である!
 自分の想いに正直に、迷わず箱根パス片手に箱根湯本駅から強羅駅に向かった私は、箱根の大文字山が見える白雲山駅から意気揚々とロープウエイに乗り込んだ。
 そして「念願の富士山が拝めるかどうか?」の結果は、何度も訪れてはりそうな同乗者の会話や海外からはるばる来られた方々の表情からもすぐにわかった。

早雲山駅から乗り込んだロープウエイの窓から360度富士山様を探し求めるが、残念ながらこの通り…
ロープウエイはとても少人数。国籍 を超えて席を譲り合い、思い思いに撮影する爽やかな空間で快適そのもの。
突然眼下に現れた凄い光景に目を奪われる。硫黄臭と見たことがないような美しい真黄色の噴煙で迫力満点の大涌谷

 ロープウエイの周囲は全面が湾曲した美しいガラス張りで、かなり低い所を運航していて景色が肉眼で手に取るように見える。床の換気口からは硫黄の匂いも。まさに五感で空中散歩している体験は初めてかもしれない。沢山の堀孔は異様な雰囲気でちょっと怖い気も…「湯ばあばに出てくるタタラみたいだね~」と幼い女の子に話しかけるママの声に「ほんまやな」と思いながら、「箱根の絶景は富士山だけじゃないんだ(^_^)思い切って来てよかった~」と顔がほころび、いつもなら否定しても湧いてくる「やっぱり失敗した!」という怒りのようなマイナスイメージのかけらもないことに気づく。改めてあみさんの魔法の言葉を思い出してご縁に感謝。疲れは一気に吹っ飛んで、自分が今、五体満足で元気にこの大涌谷の上空にいられることがただただ嬉しかった。

姥子駅を通り過ぎると もう芦ノ湖
箱根芦ノ湖桃源台港に到着 グッドタイミングで海賊船に乗り込めた!

 午後1時、大した混雑もなく無事に芦ノ湖に到着。豪華な海賊船は三泊お世話になるローヘンリゾート&ラウンジ箱根近くの元箱根港へ向かいます。女描き絵師の箱根一人旅(初日編)まだまだ続きます~(^_^)

②小田原→箱根湯本から黄金ルートで富士山を拝みに

 全工程が雨予報。かろうじて最終日に晴れ?だったので、初日は大人しく箱根湯本駅近くの日帰り温泉でのんびりしてからお宿のカプセルリゾートがある芦ノ湖へ向かうしかないと思ってスーツケースも送付せずコロコロ引いてバスに預けた。ところが早朝の青空は眩しく光り輝いている?!行き当たりばったり出たとこ勝負が超苦手(後でやっぱりああしておけば良かったと後悔する自分が大嫌い)で用意周到に事前リサーチして旅に備えるのだが、箱根の天気は富士さま次第で全く読めない。小田原についたら小田急窓口で、登山電車とバス、ケーブルやロープウエイ、海賊船が乗り放題になる、まるで黄門様の印籠みたいでお気に入りだったスイスパスを真似たような「箱根フリーパス(3日間現地用¥5,400)」を購入する事だけは確定していた。
 残念ながら四日用は販売されていないので、最終日の晴天を期待して二日目から使用予定だったのだが、「この青空の中ずっと温泉籠り?しかもまだ六時半だよ?目前に登山列車も止まってるし?ここはやっぱり一か八かフリーパス使って黄金ルートで白雲山から大沸谷へ富士山を拝みに行ってみるべきじゃない?だけど、いつ曇ってくるかはわかんないよ?最終日がピーカンのお天気だったら後悔するよ?」と私の頭の中にいる躁鬱小人さん達がバトルする。
 今思えば、いつもこんなどうでもエエことでも100%の結果を求めて深く考え思い悩んで自分で自分を疲れさせてたんだなと笑ってしまうが、本人は真面目に途方に暮れつつバス停から小田原駅構内に上がるエレベーターへ。そこで、あみさんと一緒になった。「車内でシート倒させて頂いたおかげで熟睡できました。」と眩しい笑顔の彼女に救われ「良かったら一緒に記念撮影でも?」と誘ってみる。「あ、あの方も同じバスでしたよね?」と、私の後部座席にいた女性に撮影をお願いした。(次々回?登場されるのでお記憶を…)
 「このあとどちらへ?」と尋ねてくれるあみさんに「実は迷ってて…」と少し甘えてみる。すると、彼女の神対応炸裂、魔法の一言!「一度大きく深呼吸してみて!その場にいる両方の自分をイメージして心地良い方を選んでみたら?」「成程…やってみます。あ、明らかに違う!決まりました(^_^)本当にありがとう!記念写真を送信したいので、ここへメール戴けますか?」と改めて自己紹介して名刺を渡す。「うわ、絵描きさん?もしかしてこのお洋服も?実は八条口からずっと気になってたんです。素敵だわ~!」僅か3分後に私たちはラインで繋がりアトリエでの再会を約束して彼女はJR改札へ、私は小田急窓口へ箱根パスを買いに向かったのであった。

小田急窓口駅員さん情報?!「あと1時間待てば向かいの金券ショップで二割引きで買えますよ。」

 この時は「正社員がそんなこと言うてええんですか~?」って驚いたけれど、小田原の方はとても気さくで旅人に優しい方ばかりだったので、今ならわかる気がする。新幹線ホーム側の多目的トイレで身支度整え機内持ち込みsizeとはいえ結構重たいスーツケース&リュックで登山列車、ケーブル、ゴンドラ、ロープウエイ、海賊船と乗り継いで芦ノ湖まで行けるよう荷物整理もしてたらちょうど良い感じで先頭で待てることになった。二割引きゲットした箱根パスにさらに二千円の「いざ神奈川!」クーポンまでついてきて二度びっくり!!!

小田原から箱根湯本へ、ここからは登山列車で強羅へ向かう
窓からスイッチバックを眺めているとスイスの登山列車を思い出す
ガイドブックと路線図によると強羅で箱根登山ケーブルカーに乗り換え、早雲山から箱根ロープウエイで大涌谷へ向かう途中で富士山と遭遇するようだ
何回もスイッチバックを繰り返して上がっていく箱根ケーブルカー。海抜26メートルの小田原駅から海抜553m強羅駅まで延長15.0キロメートル。標高差527メートルを約55分で駆け登る。ようやく中間地点の中強羅駅
ついに早雲山に着き期待が膨らみます。山の上方中央に小さな「大文字」が見えます?お盆8/16には送り火と花火も上がるそうでびっくり!京都だけではなかったのですね(>_<)
急いでロープウエイ乗り場へ向かうと流石、人気の観光コース!既に行列が…それでも1分間隔で次々来るのですぐに乗れました

 なんとなく少し雲が下りてきている気配でドキドキしますが、いよいよここから大涌谷を目指します!さーて、私にしては思い切った行動、深夜バスの疲れも寝不足も重い荷物もなんのその(>_<)「箱根黄金ルート」で人生初の富士山様とファーストコンタクトなるか???

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