玉城和美の描き絵空間

琳派の元禄文化「かきえ」を令和へ繋ぐ絵師の活動日誌

兵庫陶芸美術館

京都駅から車で一時間ぐらい、こんだ薬師温泉のある篠山市丹波立杭焼きの登り窯がある森の中に木を生かした兵庫陶芸美術館(079-597-3961)がひっそりとたたずんでいます。目の前の山を生かしたゆったりとした低層建物は、パワースポットのような良い気を生み出していて、開館時間も長くリピーターも多いそうです。美術鑑賞と美味しいランチセットは私にとって最大の癒し。併設の手作りケーキと生パスタのダイニングカフェ「虚空蔵」(079-590-3633)は地元野菜と鴨や牛を生かしたメニューでナイススポットでした。
6月5日まで開催中の「明治有田 超絶の美展」は、有田焼が輸出産業としたい明治政府の後押しもあってヨーロッパの万国博覧会へ出展していた一番華やいだ時代の作品が並んでいます。見事な絵付け技術が白い肌を前面多い尽くすように施された巨大な壺や大皿の数々に圧倒されます。ガラス越しではなく目の前でゆっくりと堪能できました。
創業400年記念の全国巡回展。関西ではここだけだと知って、運転できる友人に連れて行ってもらいました。正直なところ、有田美術館の常設展示にはお目見えしないようなお蔵入りの逸品や珍しい図案なども実物とともに展示されていて、立体に絵付けするデザイン画の描き方等とても勉強になりました。
アトリエの上絵付け専用焼成釜を持って五年。伝統工芸の超絶技巧には程遠いですが、布と同じく器にも紙に描くのと同じように表現したいという一念で独学で制作しています。いまは秋の個展にかけるため、染付けのような青絵に挑戦中です。

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