玉城和美の描き絵空間

琳派の元禄文化「かきえ」を令和へ繋ぐ絵師の活動日誌

細見美術館「杉本博司 趣味と芸術-味占郷」

個展準備の制作と春の展覧会三昧のGWでした。
順にご紹介しながら書きとめておこうと思います。
岡崎の旧京都会館ロームシアターの西向かい角、こじんまりとした邸宅のような細見美術館(℡075-752-5555)へ初めて足を踏み入れたのは2004年、京都造形芸術大学の校外授業「意匠」でした。若いときはルノアールやモネなど印象派の洋画ファンだったので、家にあるキモノや帯以外でほんまもんの琳派をあんなに沢山拝見したのは初めてでした。抱一や若冲に魅せられて釘付けになり、それ以来京都で一番お気に入りの美術館です。「こんなに美しい四季の花を描いたジーパンがはいてみたい」とガラスケースに額をこすりつけるようにしてつぶやくと、隣で要真理子先生が「そうですね、確かに。」とうなづいてくださったことを良く覚えています。
先生とはその後もずっとお付き合いがあり、二度目の個展の折にはものすごい記事を大阪日日新聞の美術コラムに書いて応援してくださったのですが、そのときは、まさかそんなことになるなんて(恐らく先生ご自身も)思いもしませんでした。ちなみに右のカブラをクリックするとHPへとびプロフィールコーナーで記事が読めます。
今回の展覧会はちょっと変わった趣向で、館長の友人でもある現代作家杉本氏が自らのコレクション古美術品をつかって床のしつらえとお料理を著名人ゲストのために空間演出しています。婦人画報で連載された記事も展示されていて、意図がよくわかり「ここまで凝るのか、さすが・・・」と興味深かったです。
(6月19日まで開催中)

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